『偽装不倫3』東村アキコ
「そんなドラマみたいなことが起きるのは漫画だからだ」そんな指摘ぁどうでもいいー!現実は小説より奇なり、だし、現実的かどうか、再現性が高いかなんてどうでもいい。話として面白ければ!!!偽装不倫、こいつぁすげぇぜ、と3巻を読んだ。つい最近2巻を読んだ気がしていたんだけど早いな、と思ったら7月にドラマ化するらしい。帯写真の杏さん、鐘子にそっくり。でもドラマではジョバンヒが韓国人じゃなくて日本人の設定みたいだ・・・異国における違いや韓国男子ならではのかわいさがこの話の鍵だと思うんだけど・・・ロケが大変とかそういうことなのかな・・・。美味しいものとか韓国の最新カルチャーと一緒に見たかったな・・・
ドラマの話はさておき。アラサー独身の鐘子が韓国一人旅に行き、とっさに「既婚者」と嘘をついて始まる、韓国男子とのラブストーリー。2巻で別解釈の「偽装不倫」も加わってフゥーやるぅ!さすが東村先生!というところ。3巻では、鐘子がもう一度ソウルを訪れる。年下だし、超イケメンだし、外国人だし、というか既婚者だと嘘をついているし、この人を好きになってはいけないと思いつつも、「この人好きだわ・・・」と恋に落ちてしまう。人って何によって恋に落ちるかわからないが、積み重ねた思いがある出来事で決壊して「うわー好き」ってなったりするパターンもある。それがうまく表現されていた。あんなんされたら好きになりますわ。そして私もイケメン韓国男子とチキンを食べてビールを飲みたいです。
冒頭に書いたように、いかにも少女漫画というかドラマ的な要素がちょこちょこ入っている。この漫画がもし陳腐でつまらなかったら、そういう要素はとってつけたようなことになってしまって、読者は「んなことあるわけねー!」と激怒したり、「はいはいお約束」と冷めてしまう。そういうポイントを「ひゃぁあジョバンヒ(韓国男子)ロマンチック!素敵!」「大丈夫かしら?ちょっと心配・・・」みたいに受け入れてしまうのは東村先生の技であろう。
私は韓流ドラマとかアイドルが基本的にわからない(見分けが付かない)が、好きな人ならチャーミングな韓国語アクセントの話し方、ソウルの街並みなんかが脳内補完されてさぞかし楽しいんじゃないか。韓国好きだがまだ読んでいない人、そして心理描写の細かい話を読みたい人はぜひに。まだ全然追いつける!そして別解釈の沼展開が控えてそうだから!
あと鐘子ちゃんがどんどんしっとり色っぽくなっている!扉絵とかすごい!
漫画257 偽装不倫3
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