『きのう何たべた?』19巻 よしながふみ
登場人物がどんどん年をとっていき(私も)、単行本が出る度に親戚に会うような気持ちになる本作。
先日、宅飲みで友達がさらっと『きのう何食べた?』レシピから明太子のディップとツナサラダ、ミネストローネ(これは結構彼女アレンジだと思う)を作ってくれた。ケンジ達がカロリーを気にしながら食べたディップはフワフワで確かにヤバいおいしさだったし、サラダも砂糖がアクセントになってとてもおいしく、よしながふみさんのレシピの素晴らしさを体感した。
レタスが余っていたので復習がてらツナサラダを作ってみた。うん、おいしい。でも私は一人暮らしだから食べきれなくて次の食事でも食べ続けなきゃならない。そしてどうしても「人に作ってもらうごはん、人に作ってあげるごはん、人と食べるごはん」と「私だけのごはん」は違うと感じる。(私ごはんが至福のこともあるけれど)
シロさんとケンジはレシピを手順通りに作った料理を食べているんじゃなくて、やっぱり「見えない何か」みたいなものも食べているのだ。読者や視聴者も、そのかけがえのなさを知っていて、感じているから『きのう何たべた』が大好なんだろう。
『きのう何たべた?』19巻 よしながふみ
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