『きみの隣りで』 益田ミリ
益田ミリさんはどれを読んでも「あたり」だよなあ。なんでこんなに言葉にしにくいような気持ちを、登場人物とシチュエーションで表すことができるんだろう。(ちなみに私は『僕の姉ちゃん』が好き。)
主人公は翻訳家の早川さん。森の近くに住んでいて、旦那さんと小学生の子供と住んでいる。子供と森でおやつを食べたり、時々独身時代の女友達が美味しい手土産を手に東京からやってきて話をしたり、大きな「優しい木」に思いを伝えてみたり。早川さんは植物に詳しいので、それになぞらえた話をしたりなんかする。雨が降ると種が飛び散る、山火事の時に種が飛び散る植物なんかが引用される。結婚しても子供ができても1年に1度は一人旅に出かける彼女。息子から「よそのお母さんもひとりで旅行するの?」と聞かれたら、彼女はさて何て答えるでしょう?
本の情報を調べていたら、早川さんと女友達はどうやら『週末、森で』という別の漫画で先に主人公になっていたらしい。わーーこっちを先に読みたかった!さぞかし旦那さんや子供の登場が味わい深かったろうに!!!というわけで、まだ読んでいない方は『週末、森で』を先に読むことをお勧めします。私はこれから読みます。
漫画253 きみの隣りで
マンガサイトの『アル」で紹介を書きました!
お取り寄せも楽しむ、森のそばでのゆるい暮らし『週末、森で』