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『東京怪奇酒』 清野とおる

小学生のころ、奥から2番目のトイレには絶対入らなかった。花子さんがいるから。3時33分に三角教室(教室と教室の間にある三角形をした物置のような部屋)には絶対いかない。三次元に連れていかれるから、ってこの世界は三次元だ、と今気づく。四次元に連れていかれる設定だったかもしれない。要は、別世界に連れていかれて二度と戻れないという。

清野さんは、奥から2番目のトイレに入るし、3時33分に三角教室に入るような人だ。そしてそこで酒を飲む。酒場で隣り合った人が体験した怖い話を聞き、現場に行く。焼身自殺があった事故物件に住んでいる人を訪ねて、わざわざ焼きするめをアテに酒を飲む。住宅街で不思議な大仏を見たと聞けば、同じ時間帯、シチュエーションを再現して見に行く。

大仏ならぜひとも見てみたいが、霊穴がある家や、路地に転がる生首は絶対見たくない。興味はあるから、安全な場所で面白い話だけ聞きたい。そんなエピソードが詰まったマンガ。これからの季節に良さそう。

マンガ397.『東京怪奇酒』 清野とおる

●こちらも清野さんがヤバいところに行くマンガ。

●このマンガを回してくれたシメノさん

2020年読んだ本(更新中)
2020年読んだマンガ(更新中)
2019年読んだ本:77冊
2019年読んだマンガ:86冊
2018年読んだ本:77冊
2018年読んだマンガ:158冊

#東京怪奇酒 #清野とおる #マンガ #読書   #読書感想文

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