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『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』日経コンピュータ

エンジニアでない素人で部外者の私にもわかるホラー。みずほ銀行システム障害のニュースを見かけたので読んでみた。

2002年に3つの銀行が統合して誕生したみずほ銀行は統合初日に、また2011年には東日本大震災の義援金受付をきっかけに大規模システム障害を起こす。そして今月8月には今年に入って5回目のシステムエラーを起こす。

儲からなくなった銀行は、巨額を要する「勘定系システム(給与振込や公共料金引き落としなども扱う←ざっくりw)」のリニューアルを伸ばし伸ばしにする。ツギハギだらけのシステムはブラックボックス化し、システムをよく知るエンジニアがいなくなる。マネジメントはシステムの重要性がわかっていない。各銀行にはそれぞれ異なるシステムや機械(←ざっくりw)があり、統合に当たってはそれらのメンツやベンダーの利益など様々な要素が絡み合っている。担当役員が障害発生を知るまでに17時間かかったり、システム監査やエラー想定が甘すぎるなど、恐ろしいことがたくさん書いてある。こんなところに自分のお金を預けたくない…

この本は昨年のベストセラーで「苦難の末、新システムに移行を完遂したよ!」という切り口なのだが、昨今のニュースを見て、本の中で「やりました!」と晴れやかなコメントをした方々は今大丈夫なのだろうか?と心配になってしまう。

新聞記事を読んでいたら今年2-3月の障害についての第三者委員会の指摘事項として「積極的に問題解決する姿勢に欠ける」とあった。致命的…

『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』日経コンピュータ


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