見出し画像

不器用だけどしぶとく家具職人を続けて安堵している話

私の仕事は家具職人

憧れたのは8歳、このことは家具職人への道1話で記載しているので詳細は省略する。

当時はまだまだ女性職人はほぼいないし、女性は結婚したら専業主婦やパートしながら子育てするのが当たり前の風潮で、私もアニメやドラマなどからそういうものなんだと決めつけていたので職人は諦めた。

住宅販売のチラシの模写が趣味になってからは住宅設計に関わる仕事をしたいと決めて、小学校の卒業アルバムに夢を書く寄せ書きがあり

堂々と『設計士』と三角定規📐の絵まで書いた。この時、周りには反対とか批判されたけど気にせず書き、高校も建築科に決めた時も反対された。中には工業高校に行くなんて『男目当て』とか言われてバカヤロー!!って憤った。

しかし、実は私はこの時すでに幸せだったのかもしれない。やりたいことがあり、それに向けて進むってやること決まっているから楽だと思う。

私の特性だからかもしれないけど、意味がないことや、理解できないことに取り掛かれないし、やりたいこともわからないまま勉強をするって苦痛だし投げ出してしまう。興味ないものは全く頭に入ってこないし、時間を無駄にして精神的にも病んだと思う(家庭環境も悪かったから特にね)

やりたいことに必要だと納得したら、苦手なことも取り掛かれるし必要な勉強も持続できる。反対されても自分は自分と思えて周りに合わす意識が欠如している性分も功を奏したんだと今なら思う。

※こういった話は何度か書いているので、以前から読んでくださっている人には飽きた話だと思うけど基本的に1記事で要約できるようにダイジェストとして記載したかったのでお許しを…

で、様々なことがあって宅建士から家具職人への道に進むときにも本当に本当に本当にほんとうに反対されまくったけど、周りに合わす意識が欠如している性分の私は貫いて転身した。

転身して意欲を持って修業するも、自覚するほど向いてないし不器用だし、迷惑だし、怒られてばかりで精神的にだいぶ病んで修業から就職含め2年間は冗談抜きで毎日没頭しては帰り道や家で泣いていた…

今ならわかるけど向いてないことをやり続けてもうまく行かず精神的に病んでいたと思う。

しかし世間の声が受け止められ無い過集中型の私はウザいほど執着して迷惑かけながら、また人間関係も上手くいかず、木工所を転々として何度も挫折しながらしぶとく継続した。

時は流れて34歳で独立、39歳で急激に軌道に乗り始めて勢いがあった最中に介護で全てを手放した。

母の介護をするのは学生時代から自分で決めていたことだから引き受けた。これもこだわりとか決めたことを貫く特性だから『したい、したくない、ではなく、する』という答えしかなかったし迷わなかったし仕事と両立できると信じ込んでいた。

築いてきたことがあるから復活できる自信もあった。しかし!読みが浅かったのが『母との生活』※詳細は別サイトに移したから省く

想定外の暗黒の時を重ね、大好きな仕事の意欲も生きる気力も削がれた谷底の暮らし。びっくりしたし、この経験で過去を反省したり、周りをみて視野が広がった学びもあった(もちろん乗り越えた今だから言える)

谷底で母をおぶって尾根に上がる脚力がない暗い藪を彷徨う私に、木工の知人から1日数時間でいいから手伝って欲しいと声が掛かった。

しかしながら私は母のことをきちんとできていないことを気にして働きに出る罪悪感もあった。介護も仕事もどちらもできないポンコツで自責の引きこもり。希死念慮マックス…

ただ!これもタイミングよく、木工所も忙しく困っていたみたいで、なんとか根付いた責任感を引き戻して母をデイサービスに送り、帰ってくるまでの数時間から木工を再開した。

た、楽しい…
い、癒される…
ぼ、没頭できる…
き、気分転換出来る…

ああ…木工大好き…

た、助かった…

と谷底から母をおぶって尾根まで歩く脚力が回復できそう…頑張れるかな…ああ…やっと立ち上がったのに私以外のことで避けられない問題が次々と押し寄せてくる…

そんな繰り返しでもずっと木工仕事の手伝いを持続している、本当に助かっているし技術の維持と向上と未来のために出来ることまで考えられるようになった。

私、家具職人目指して良かった。特性的に没頭できる標的が木工だったことに安堵している。多分木工じゃなくても救われることあると思うけど、私にとって憧れた仕事をやってみたら挫折感を深く味わい、それでもしぶとく継続してスキルとなったのは本当に助かっている。


※個人的なことだから正解とはいえないです。生い立ちや病気のこと含めもっと詳しいことは7月から45記事くらい書いてきましたが、センシティブなことが剥き出しになり、読んだ方に心配かけてしまう事態に繋がりましたので該当記事は10月に整理して、新しく作った別サイトに移しました。
ですから読めなかった人もいるので端折った内容となり、誤解があるとは思います。今治療中の病気が寛解したらその生々しいまとめサイトのリンクを張るかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集