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友人が無類の鮨好きで、時々一緒に食べに行く。ただの友達と行くのとは異なり、なんてったって無類の鮨好きなもんで厳選されている。そして彼女のいいところは高いから美味しいというわけでなく、お財布に無理のない金額ということも大事にしている。素晴らしい。

が、今日は値段が高めで設定されており、別格な感じが最初からしていた。待ち合わせは新橋のSL広場だった。朝は涼しかったのにランチどきには汗かく温度で、店に着くまでのたった3分間で汗だくになる。たどり着いたその店の前では開店を待つ一人客のおじさんたちがいて、鮨って一人で食べるもんかな?と毎回思うことを感じた。

さて暖簾が出されて、店の中に入ると重圧感ある空気に鮨の食べ方を怒られたらどうしようと思う。が、食べるしかないので次から次へと出てくる速度が速く、もう少しゆっくり堪能したいと思えど今まで食べたことのない食感に、これは鮨であって鮨でないと思った。(美味しい)

中でも穴子煮は今まで食べた中で1番やわらかく口の中でふわっと溶けて無くなった。その後に残るかための酢飯がなんとも言えぬ味わいに

ああ、今日来れてよかった

と思う。また行くかと聞かれたら銀座に好きな鮨屋があるのでそっちのタコがいいと私はいうと思うがまあ、鮨好きの友人に感謝だ。帰り道、お茶でもする?と聞かれ高級なお茶が飲みたいと伝えたが、名前に聞き覚えのある喫茶店は?と聞かれてそこに行くことにした。

薄い薄いコーヒーはせっかく食べた鮨の思い出をかき消しかけたが、それもまた人生と草枕に口笛吹いてピュ〜。

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