他人軸になる人の末路
周りを見渡す限り、他人軸の人ばかりです。
他人軸である限り、不幸でしかありません。他人軸というのは、人生の主役を自分ではなく他人に預けた操り人形の人生になってしまうからです。この人の言うとおりにしていれば無難な人生を送れるはず!
そんな考えでは甘いです。
全ての他人が善良な人ではないのです。むしろ自分の利益のことばかり考えている人たちです。そんな人に良いように利用されてボロボロになる人生を歩んでいいのでしょうか。
他人軸のヤバさについて、野口嘉則さんの「これでいい」と心から思える生き方から引用します。
P86~88のロバ引きの兄弟の話です。
大事なところは太線にしました。
他人軸になっている人、特にこの太線の部分何度も読みましょう。
続いて新たな視点でこの話を解釈してみましょう。
通りがかりの人が4回登場しますね。この人たちが兄弟よりも抽象度が低い人たちと仮定した上で話を見てみましょう。
4回も抽象度を下げられているのです!
コーチングの視点では何やってんだこいつらは!です。
それに、ロバを引いている兄弟は本来の目的があったはず。ロバを連れて2人とも無事に帰宅することだったのかもしれません。しかし、川に転落と大怪我か命の危険に遭った、または死んでしまったかもしれないとなると目的すらも達成できていませんね。
つまり通行人がドリームキラーなんですよ。
確かにドリームキラーは悪いですけど、ドリームキラーなんてこの世界にごまんといるわけですよ。ドリームキラーの意見に耳を貸してしまった兄弟に責任があります。
他人のせいにするのは簡単ですが、この世界にごまんといるドリームキラーたちを一々相手にするよりも自分たちが変わって対応力をつけてかわしていった方が遥かに楽ですよ。
もし兄弟の親族がドリームキラーを探し出し「アンタのせいでこんなことになったんだ!どうしてくれるんだ!」と文句を言っても、
「はぁ?だったら断ればいいじゃないか。」と返されて終わりですよ。
通行人の意見はあくまでたくさんの選択肢の中の一つにすぎなくて、それを実際に選んだのは兄弟であって通行人ではないですね?
通行人のなかには自分の意見を採用してくれとばかり押し付けてくる質の悪い人もいるでしょう。しかし、それでも何を選択するかは兄弟なのです。
兄弟は最初の一行目のまま二人で一頭のロバを引いて歩いていればよかったのです。
「君たち、せっかくロバの背が空いているのに乗らないのかね?」
→ 「はい。」
で話終わりですから。
何故、兄弟は通行人の意見を取り入れてしまったのでしょう。
それは、他人に対する承認欲求のせいです。
自分の意見など価値はない、他人の言うことの方が正しく信用できると思ったのでしょうね。年上の人の意見は聞けとかね。
他者の評価や意見が全てだという人は、まな板の上の鯉であり、どんどんありのままから遠ざかるものなのです。
言い換えれば自己受容が全くできていない!
地に足がついていない!水面に漂うクラゲですか!
この兄弟に承認欲求がなかったら、通行人の意見は全て断ったでしょう。
丁重にお断りしておけばいいだけです。
セールスみたいに口が上手くしつこい場合は「結構です」とか言ってしまうとプラスに捉えられてしまうので毅然とした態度で断わればいいのです。
ただ、断ると相手を不快にさせてしまったり、相手からの印象が悪くなってしまうと思ったから、それが嫌で通行人の言うことを聞いてしまったのです。承認欲求ですね。
なかには、こんな酷い人もいるかもしれません。極端な例ですが。
「君は年下の者への思いやりがないのか。年長者として恥ずかしくないのかね?」
→「わざわざご指摘ありがとうございます。別に恥ずかしくありませんし、いつもこのようにしておりますのでお構いなく。」
→「なんだその態度は!俺の意見は正しいぞ。言うこと聞かない奴は金払えよ!」
「金払えよ」のところは「ぶっ〇すぞ」とかでもいいです。こんな脅しをしてきたら、逃げて警察に通報するなどして対処しましょう。恐喝罪です。
まぁ、こんな逆上して脅そうとする輩は100%承認欲求の塊ですね。
できればスマホなどで証拠を撮っておきましょう。
というわけで、他人軸何もいいことないですね。
抽象度の低いドリームキラーの意見を聞いてしまう人は、その人に責任があるのだから、他人軸の人はいつまでたっても成長できませんね。成長どころかむしろ後退していきますね。
たまに自分のしたことに責任を持ちたくないという人がいますが、だからといってそれを他人任せにしたところで、自分の人生に責任を持つのは自分でしかなく、結局自分に返ってくるんですね。他人のせいで間違おうがそれでも責任を負うのは自分です。だったら自分で考え行動した方がいいでしょ。
他人軸になるように強引に働きかけているのは承認欲求です。承認欲求がある人は、自分も他人も皆ドリームキラーです。
承認欲求を切り捨てて自分の意見を尊重できるようになれば自分軸で生きやすくなり、どんどん成長していきます。
著者の野口さん自身も、本業のお仕事に専念するために講演やセミナーの講師の依頼を断る方針にしたところ、とても充実できたそうです。
全ての人に受け入れられることなど不可能なのだから、そんなことはあきらめて他人の操り人形の人生はとっとと卒業しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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