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防波堤

穏やかな海岸沿い
水平線と足元の中空
所々が途切れた
灰色の防波堤
太陽が反射する
その一点は束の間

残された足跡は
消えていく過程に
抗いもせず横たう
無為に散る想いを
眺める人が在るなら
唯一の理由にもなろう

街の灯が灯る
花火の面影を辿る
彼方の光は実在か
寄せては返す波の音
一重一重の暗闇が
泣けない悲しみ隠そうと



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壱貫亨治
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール