太陽は燃え尽きたか
昼頃から頭が痛い
誰かが喋り続けている
時々笑い声も聞こえる
やかましい頭が割れる
雑音混じりのラジオか
海を越えた短波放送か
暗澹たる空模様
無造作に堆く積まれた
トーテムポールの段ボール
丸い皿には食い差しで
孤独に縮こまった食パン
意味を無理強いする霧雨
ふらつきながら猫が鳴いた
つられてコオロギが鳴いた
太陽は燃え尽きたかと嘯き
俺も鳴いた
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール