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風見草

唐突に訪れる
前触れのない離別は
心の眉間から
止まる事のない
紅い魂が溢れ
風は後悔を囁きながら
せめて漆黒に染めて行く

土に落ちたなら
どこまでも深く
癒えることのない
不揃いな塊として
美しくもある醜さを
敢えて隠そうともせず
眠り続けようとする

やがてうららかな
春の陽光が来たなら
その暖かさに
いつかの愛しさを
ひとつひとつ重ね
閉じ込めていたかった全てが
一心不乱に花となった

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壱貫亨治
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール