覚えていてね
今日は六時間目まで
遅い放課後が始まり
賑やかな子供達が
グラウンドを走り抜け
誰も居なくなった教室
閉め忘れた窓には
穏やかな太陽の姿
迎えに行く約束も
駅前で待つ事も
ずっと続くようでいて
すぐに終わってしまったり
振り返りたくもない事が
自分の一部になっていたり
忘れるはずもないけれど
君は歌って
僕は黙って
君は笑って
僕は頷く
君は何処かへ
僕は座って
ねえ、僕や君
覚えていてね
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やりたいことなんて何もなかった放課後
ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆
帰る所があるから座り込んだ深夜の路上
変えたい何者かを捕まえられなかった声
振り向くばかりの今から届けたいエール