壁を壊して行ってくれ
瞼が重たい午後の窓
ハンドル握って目を瞑る
誰かの期待を背負うなら
最後は笑顔を届けたい
それを叶える裏技が
きっと何処かで待っている
あなたのままでいるならば
本当は何も無くて良い
流れて過ぎ去る風景に
時に心を掻き乱し
綺麗な事だけ知りたくて
失う事に明け暮れる
脆弱ばかりの意志だとて
せめて背中をそばだたせ
壁を乗り越え行ってくれ
登れぬくらいの高さなら
壁を壊して行ってくれ
それも駄目なら地に潜れ
一糸纏わぬ凡庸が
無為に腰掛け強がれば
求めたはずの答さえ
いとも容易く妥協する
それをあなたが許しても
僕は丸ごと否定する
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール