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停車場

長い直線道路は旧街道
どんつきまでアクセルを踏む
人気のない通り沿い
二つ目の信号を超えた辺り
まるで使われていない停車場に
久しく佇んでいる木のベンチ
こんな所にあったのか
ついぞ私は知りもしなかった
何遍通ったにも関わらず
何かを見ようとする余り
その実瞼は閉じていた
突然どうでも良い事に
改めて気付いてしまっても
同時に現れる感情なんてものは
その時々で変わるものだ
それを運が良いとか悪いとか
運命的な巡り合わせだとか
単に通り過ぎるだけでも
意味を見出したくなりもする

停車場に
佇み朽ちる
木のベンチ
座る事なく
朝の一瞥

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壱貫亨治
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール