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世迷言

夜明けの前に目が覚める
おそらくそのまま寝ちまった
だけども忘れたそのままも

飲み込む唾が喉笛に
仄かな傷みを丸め込み
その内俺よりでかくなる

ぼちぼち鳥も歌い出す
陽気な奴らの悲しみを
俺は黙って口遊む

今日も伸ばすぞ無精髭
お庭のお花と水を汲み
洗い流すぞ夜の影

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール