墓
春には地鳴きの手習いで
藪に隠れて鳴いていた
あなたの骨に語りかけ
かわいいですねと呟いた
日暮れが遅れて来る頃に
街を見下ろし谷渡り
あなたの骨に手を添えて
黙って景色に目をやった
真夏の照りつく太陽と
木陰の風に囀れば
あなたの骨と聴き入って
互いの涙が飛んでいた
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール
春には地鳴きの手習いで
藪に隠れて鳴いていた
あなたの骨に語りかけ
かわいいですねと呟いた
日暮れが遅れて来る頃に
街を見下ろし谷渡り
あなたの骨に手を添えて
黙って景色に目をやった
真夏の照りつく太陽と
木陰の風に囀れば
あなたの骨と聴き入って
互いの涙が飛んでいた
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール