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六の字描いて風を切り 九の字描いて風に乗る あれは令和の若者だ 巣立ちの後の夏休み 咥えた羽…
ちょっぴり照れ屋のお前さん 無邪気を頼って今日も行く 見て見て見ててとお前さん 評価の有…
夜明けの前に目が覚める おそらくそのまま寝ちまった だけども忘れたそのままも 飲み込む唾が…
チクチクプスリと忍び込む 正体明かさず情報戦 動脈塞いで詰まるまで チクチクプスリと紛れ込…
低気圧の兄弟が はしゃいで遊んだ等圧線 雨に流れた午下り 空は青さを塗り直し 大きな虹が降り…
しくじってばっかし 馬鹿野郎を語るとしたなら 一晩じゃ足りない お陰で狡賢くもなるかもね …
雨の隙間にオートバイ 路上に横たう水滴を 片っ端から轢きまくる 反撃喰らってびっちゃんこ 隣の町では稲光 カミナリ怖いと言っていた 僕はあの子の避雷針 電気ショックでやり直し 雨の隙間にオートバイ 濡れたグローブ乾くまで サイドミラーを覗き込む 過去の視線を振り切って
ランチタイムのビルの下 小さな芝生の公園で バラけて黙って座り込む 月火水木金曜日 車が並…
どうだい、ハート。 望みの、ままに、 他人の、気持ちをさ、 臭い、足先に、並べて、 やりたい…
いったいぜんたい自分のことなんて 誰もそれ程気にしているはずはない 劣等感の傷みに対するジ…
ボウフラダンスを朝食に メダカは卵を十五粒 腹に抱えて水たまり 夜露を集めて飲み干して 赤…
四角いボールをキャッチング 頭をぶつけて脳震盪 四角いヤカンのマネージャー 口を割らせる氷…