もし、職場が発達凸凹だけしかいなかったらどうなる?
最近は朝の目覚めが気持ちがいい!
ようやくクーラーを必要とせず、
快適に眠れる季節がやってきましたね。
近年は秋が短くなっているので、
今の内に快適な睡眠貯金をしなければ・・・笑
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
発達凸凹を抱える人は、
職員が10人以上なら、
どんな職場にも必ずいる。
何となく筆者はそう思っています。
以前、非常に面白い動画を見ました。
岡田斗司夫さんの人生相談の内容で、
「全員が発達障害である職場」
という話を投稿した人がいたのです。
人生相談といっても、
内容は「快適で仕方がない」というものでした。
筆者も話を聞いて、
「あ、これは絶対快適だわ。笑」
とすぐに思いました。
どうも、
発達凸凹だけで仕事をするようになると、
「仕事=遊び」
という空間が出来上がるようです。
そこで今回は、
全員が発達凸凹であったらどうなるかという、
面白い視点で組織や集団について考察していきます。
楽しんでいただけると有難いです。
発達障害ONLYの職場
冒頭に紹介した動画。
具体的にどのような内容なのでしょうか。
その内容を、簡潔に列挙してみます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・オフィスの全員が発達障害
・いじめがなく、やたらと仕事の進みが早い
・余計な詮索や馴れ合いがない
・長所を活用、短所を補う仕組みになっている
・本音でズバズバ交流する
・とことん無駄がない
・仕事に関する会話のみ
・特定のジャンルで化け物のような力をもつ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ざっと、こんな感じです。
聞いているだけで、
状況が頭の中に浮かんできます。
発達凸凹の気質があると、
あまり人のことをとやかく詮索しませんし、
噂話や陰口のようなことが起きません。
あれは、一種の、
レベルの高いコミュニケーションなのです。
よって、隠さずに、
ドストレートに指摘をする。
この職場では、
「机を片付けろ!ADHD!」
「落ち着け!チック!」
などという、
普通では考えられないような言葉が、
飛び交うそうです。
しかし、全員が当事者なので、
ある種、対等な立場でそれを言っているとも言える。
そして、口に出して指摘してもらえると、
本人も気付いて症状が緩和されるようです。
これはすごく共感できます。
筆者は、
表では上辺を取り繕って、
裏でコソコソ陰口を言う人よりは、
「お前は変わってんな!」
と、ズバッと言ってくれる人の方が、
接していて最高に気持ちがいいです。
そして、発達凸凹は、
仕事に夢中になると
とんでもない集中力を発揮するので、
この職場では、
全員が何かしらの分野を極め、
とんでもないプロ集団が生まれているようです。
健常者の人が入社すると、
「ハイレベル過ぎてついていけない」
と真逆の現象が起こるようですね。
まさしく、
仕事を極めて遊びに昇華している
理想的な形である気がします。
動画内で出てくる、
社外の人に対してもズバズバ反論を言う、
アスペルガーの上司の人も好きですね。笑
気になる方は、
ぜひ、動画を見てみてください。
発達凸凹が職場を向上させていく
この動画をみて、
筆者が最初に勤めていた学校を思い出しました。
もともと、
「学校の教員は変わり者が多い」
なんてことを言われますね。
(現在は知りませんが・・・)
その中でも、
筆者が最初に勤めた学校は、
その割合が非常に多いところでした。
異動してきた先生が、
「ここの学校の先生、個性的すぎません?」
と思わずツッコんでしまうほど。笑
メキシコの日本人学校で教えていた教頭先生。
南米のチリでアクセサリーを作って売っていたという教師。
ヨガ教室を自分で運営している教員。
畑をもち、発酵食品をつくって
将来は店を開く夢をもっている人。
1人で3つの部活動を同時並行で運営し、
200人以上の子どもを毎日動かす教員。
朝3時に出勤し、
体育館で納豆を食べている60代の先生。
兎にも角にも、
やたらと個性的な人が多かったです。
発達凸凹の人は、
基本的に何かに夢中になりやすいので、
仕事面でも
すごいエネルギーとパワーをもっています。
学年全員が
号泣してしまうような演劇を仕上げる。
子どもたちが最高に成長できる授業を追い求め、
同僚同士で授業を見合って研鑽しまくる。
そういったことを実現していく人は、
皆、発達凸凹の先生たちでした。
健常の感覚の先生は、
「ほどほどにしましょうね」
と、周囲に合わせることが多いのですが、
発達凸凹の人は、
そのような中庸的な部分の加減が
得意ではありません。
よって、
とことんクオリティを追求し、
熱気やエネルギーを振りまいて、
周囲を巻き込んでいってしまうのです。
結果的に、
各重要なポジションのリーダーは、
発達凸凹の教員が務めることになり、
実質的に、
学校を引っ張っていっていました。
ただ、厄介なのは、
発達凸凹の人は加減を知らないので、
どこまででも仕事に熱中してしまうということ。
学校という組織のように、
周囲と合わせる場面が必要な仕事は、
発達凸凹に合わせていると周囲が疲れてしまいます。
そんな時は、
前章の動画で紹介したアスペルガーの上司のように、
「ここまででストップ!」
と、ズバッと言ってくれる人がいると
理想的な職場になる気がします。
発達凸凹ONLYはとにかく楽しい!
以前からちょくちょく言っているのですが、
筆者が所属するNPOは、
ほぼ全員が発達凸凹です。
それがすなわち何を意味するか。
それは、
面白過ぎて、
楽し過ぎる集団であるということ。
基本的に、皆、仕事が大好きで、
限度というものを知りません。
毎週末、
全国各地を飛び回って、
講師を務めている教員。
10分の講座をつくるのに、
50時間をかける教員。
演劇にあった方が映えるからと、
20万円するフットライトを
ポケットマネーで買ってしまう教員。
1つの授業をつくるのに、
100冊の読書をして臨むという教員。
全国行脚といって、
全国の学校で
授業をさせてもらう修行をしている教員。
授業をつくることが
三度の飯より好きだという教員。
そんな
すごい熱量をもつ発達凸凹の人が、
1万人程度集まっているので、
物凄いエネルギーです。
学校現場や、
その他の社会的な場面で、
「あなたは変わっている」
なんて言われていたとしても、
このNPOの人たちと活動していると、
「俺はむしろまともなんじゃないだろうか?笑」
という感覚になってきます。
とことん無駄を嫌うので、
セミナーの講座なども、
全て1分単位で管理されています。
与えられた講座時間を1秒でも過ぎると、
評価はだだ下がりです。
講座や仕事も全てが速く、
YOUTUBEの1.25倍速で流れていく感じ。
これに慣れてしまうと、
否が応でも仕事が速くなっていきます。
飲み会も、
全員が揃っていなくても、
その場についた人からどんどん始めてしまう。
非常に快適です。
このNPOの方々を見ていると、
仕事とは遊びであり、
遊びとはすなわち人生である。
ということが、
言葉ではなく体験として伝わってきます。
成長することがとにかく楽しい。
世の中や人の役に立てることは喜びである。
発達凸凹の人たちは、
そんなピュアな感性をもっています。
ここにいると、
「人はやはり信頼に足る生き物である」
という、人間の素晴らしさを
教えてもらえるような気がする。
人間の醜さや嫌な部分を味わっても、
人を信じる感性を保てているのは、
こういった仲間がいるからなのかもしれません。
発達凸凹と「海外」は似ている?
発達凸凹が集まると、
どのようなコミュニティが出来るのかを
記してきましたが、
ざっと特徴を見返していると、
あることに気付きます。
「海外の文化と似ている?」
海外の中でも、
特に欧米の文化でしょうか。
筆者の感覚では、
海外に馴染む人は、
発達凸凹の人が多い印象です。
建前がない。
本音をズバッと言う。
忖度しない。
自分の主張は空気を読まずに言う。
レストランに行っても、
周囲の様子を見てではなく、
自分が食べたいものを頼む。
相手がお客だろうと何だろうと、
嫌なときは遠慮なく態度で表す。
だから、
海外に行った時は
すごい解放感を味わった記憶があります。
以前に、
将来はアイドルになりたいと、
芸能事務所に所属し、
ストイックにダンスを極めている女の子が教え子にいました。
見た目も華やかで、
スタイリッシュで、努力家で、
「この子ならなれるかもな」
という印象を抱かせる子でしたが、
LDと、おそらくASDをもっており、
とことん人間関係が得意ではない子でした。
それが原因で、不登校や、
転校を何度も繰り返していた。
ある時、芸能事務所が韓国に移り、
韓国で暮らすといった話になったときに、
「海外に一度出たら、あなたは解放感を味わえるかもしれないよ」
とアドバイスしたことを思い出します。
もし、日本人の気質が、
どうしても馴染まないという人がいれば、
海外に出てしまうのも1つかもしれません。
まあ、海外に出た人は必ず、
日本食の素晴らしさに打ちのめされるのですが。笑
まとめ
発達凸凹の集団の最もよいところは、
いじめが起きにくいところでしょうか。
特に、
仕事ができる発達凸凹が統治する集団は、
そういう卑しい行為に対して、
忖度せずにズバズバ指摘してくれます。
いじめが起きそうでも、
傍観者になるということを、
発達凸凹の人は好まないんですね。
少なくとも、
筆者の周りではそうでした。
衝動性の問題で、
「傍観することを抑制できない」のかもしれませんが。笑
よって、
職場にいる発達凸凹の人を
如何に有効に活用できているかで、
その職場の実力が測れるような気がします。
そんな観点で、
組織や集団をみてみるのも
面白いかもしれませんね。
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