ABA 誰でも子育てのプロになる手法
クリスマスまであとわずか!
最近は、
自宅でネオンをつけている家も減ってきましたね。
筆者の実家も、かつては
結構ネオンをがんばっている家だったのですが。
それでもネオンを灯し続けてくれる家を見ると、
心のポッと明かりが灯るようですね。
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
「もっと子どもに上手に声掛けをしたい」
「叱らずに済む方法はないものか」
子育てをしている方なら、
きっと誰しもそう思ったことが
あるのではないでしょうか。
療育の現場でも、
未経験の人が入ってくることはたくさんあります。
健常児よりも
さらに伝え方のレベルが高いとされる
発達凸凹を抱える子どもたちへの関わり。
しかし、
適切な方法を学んでいくと、
数ヶ月するうちから
子どもを叱らずに説得させることが
できるようになっていく。
その手法の1つが、
「ABA(応用行動分析)」
です。
これまでも、
何度かABAのことは小出しで伝えていますが、
今回は事例を詰め込んで
解説する記事にしたいと思います。
何か役立つものになれば幸いです。
ABAの概要
ABA(応用行動分析)は、
もともとは、
心理学の「行動主義」という流派が
源流であると言えます。
パブロフの
餌をあげたら犬が涎を垂らすと言う、
特定の刺激に対して
特定の反応を得る実験が有名ですね。
これを、先行刺激、行動、結果の
3つに分類します。
パブロフの犬の実験で言えば、
先行刺激・・・餌を提示する
行動・・・涎を垂らす
結果・・・餌がもらえる
といった感じですね。
英語で言えば、
先行刺激がAntecedent、
行動がBehavior
結果がConsequenceとなるので、
頭文字を取ってABC分析と言ったりします。
これを子どもに応用します。
子どもが不適応行動を起こした時に、
先行刺激、行動、結果の
どこが不適切であったかを分析したり、
どこを変えると行動が適応化するかを
分析したりするのです。
下の図で言えば、
かんしゃくを起こさないことによって、
報酬を得た場合は、
かんしゃくを起こさないと
いいことがあることを学習する。
よって、
かんしゃくが減るという理屈です。
「それでは子どもを餌で釣っているようではないか」
と思う人もいるかもしれませんが、
私たち大人も報酬と罰で
基本的に管理されているのが現実です。
働いたら給料という報酬がもらえる。
不祥事を起こせば会社を解雇される。
そういった原則があるからこそ、
社会というものは回っています。
よって、
ABAの考え方は、
社会に適応する上で
非常に大切であると言えるでしょう。
ABAの大原則
自閉症の子どもの療育として、
エビデンスベースドで効果が高いのが
ABAとTEACCHであると言われています。
TEACCHは以前に記事にしましたが、
また詳しい内容は別の記事にするかもしれません。
とはいえ、
ABAはASDに限らず
全ての子どもに効果があります。
さて、
具体的なABAの対応事例集を紹介する前に、
ABAを行う上での
NGな対応や大原則を押さえておきます。
これは、
全ての子育てに通じるものが大半ですので、
参考になるものも多いはずです。
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・叱りながらやったことは習慣化しない
・約束事にすると「当たり前」になるので、
大人は褒めなくなってしまう
・人間は行動を減らすよりも増やす方が簡単
・「〇〇しない」よりも「〇〇しよう」と
教える方が生産的
・モチベーションが低ければ
問題行動が多くなるのは当然
・行動を消失しても、隙間時間があれば
また別の不適切行動をする
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
つまり、
否定的な言葉掛けはABA的には
あまり効果がないということです。
ベースは、
肯定的な声掛けや褒める対応ということ。
あくまでベースは、です。
しかし、
ABAはそんな単純なものではなく、
対応のレパートリーは実に豊富であり、
舌を巻いてしまうものがたくさんあります。
これを1つ1つ実践していけば、
誰でも子どもの対応のプロになれるでしょう。
それでは、
具体的な対応をまとめていきますね。
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