頑張らなくても「先延ばし」がなくなる!?科学×作業療法のアプローチ
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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
あなたは物事を先延ばしにしてしまうことが、
ありますか?
全くないという方は、
この記事は読まなくてもよいかもしれません。
あるという方は、
この記事の中で、
役に立つものがあるかもしれない。
作業療法士という職があります。
療育施設でも、
作業療法士、
言語聴覚士、
臨床心理士などの、
専門職は重宝される。
中でも、
作業療法士というのは、
身体の構造や脳機能の知識を生かし、
科学的なアプローチをする職業。
そういった視点を活用すれば、
ダラダラしていても、
先延ばしをしなくなるように、
脳や身体を仕向けることができる。
そんな内容を、
記事にしていきます。
ぜひ、楽しんでご覧ください。
罪悪感こそが天敵!?
ほんのちょっとだけ・・・10分間見るだけ・・・。
そのように思い、
スマホを手に取り動画を見始めたら、
30分も、40分も経ってしまった。
そんな経験を、
多くの人がもっているのではないでしょうか。
そして、時には、
罪悪感を感じる。
実は、この罪悪感というものが、
「先延ばし癖」の主要な要因。
人は、罪悪感を抱くと、
脳内の両側内側前頭葉という部位が活性化します。
この部位は、
ドーパミン受容体が多く分布している。
よって、刺激されることにより、
期待感が高まってしまうのです。
そして期待感が高まったからこそ、
次に取る行動を重要なものと、
脳が判定をする。
例えば、
やってはならないことをして、
相手を残念な気持ちにさせたとき。
罪悪感を感じるとともに、
ドーパミン受容体が刺激され、
期待感も高まる。
その状態で、
「謝る」わけですから、
「謝る」行為によって
脳は満足すると勘違いしてしまう。
「謝る→許してもらう」というサイクルで、
さらに大きな満足感を得ることが
できてしまうのです。
結果的に、
謝って許してもらったのに、
またやってしまうという現象が発生します。
そういった状況を打開するには、
心や考え方を変えようとしても
なかなかうまくいきません。
大事なのは、まず、
先延ばしにしてしまう、
原因を排除することです。
一度見せてしまったら逆らえない
まずは、
環境面のアプローチからです。
第一に、
先延ばしの原因になるものを、
視界に入れないこと。
大原則は、これ。
テレビ、リモコン、マンガ、ゲーム、スマホ。
このようなものを、
視界にすら入れないという方法が、
1番効果的でしょう。
メラビアンの法則というものがあります。
人の判断に与える影響は、
視覚が55%、
聴覚が38%、
言葉は7%程度だと言われている。
よって、
視界に入ったものに抗うのは、
かなりエネルギーがいります。
疲れているときであれば、
ついつい視界に入るものを、
手に取ってしまうでしょう。
よって、作業に集中するスペースには、
そういった類のものを置かないのがベター。
スマホをいつも持ち歩いている人も、
作業中に机の上に出さないだけでも、
全然違います。
そのように、
家に帰ってきてからの動線上に、
誘惑されるものを置かない。
作業スペース周辺は、
クリーンな環境にする。
これだけで相当変わるはずです。
そして、
もう1つ大事なことが。
それは、
使ったものは元の場所に戻すということ。
それと先延ばし癖に、
何の関係がと思うかもしれませんね。
ある作業療法士のもとに訪れた患者さん。
テレビが好きで、
見るのを止められないと、
相談に来たそうです。
そこで本人にしたアドバイスは、
「テレビを見る時間を減らそうと思わなくていいから、リモコンの定位置を決めて、いつもそこに戻すようにするといい」
とアドバイス。
その後、
1ヵ月経ってもそこまで変化は感じられず。
しかし、
さらに一ヶ月経つと、
夜にほとんどテレビを見ることはなくなり、
昼間の眠気がなくなったそうです。
いつもと違うところにものが置かれるだけで、
脳は余計なエネルギーを使ってしまい、
ミスを誘発しやすくなる。
さらに、
定位置にものを置いたことによって、
リモコンを取りに行く時、
「自分は今からテレビを見ようとしている」
という自覚が芽生える。
今までは、
自動的に体を動かしていたところに、
理想的な行動様式の意識を割り込ませる、
隙ができた。
すると、脳は、
望ましくない行動を、
踏みとどまることができます。
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