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一発勝負で考えていないか?
完璧主義の人は、一発勝負で考える。
上手に力を抜く人は、確率論で考える。
勝間和代さんは、著書『「有名人になる」ということ』(ディスカヴァー)で、次のように「じゃんけんの法則」について提議しています。
様々なチャレンジは全て確率論です。すなわち、確率が低い勝負出会ってもそれを繰り返し行っていけば、いつかは負ける確率が下がってどこかで勝てるのです。
ただ、多くの人はそのような努力を50回、あるいは100回は続けません。しかし、もしチャレンジしても特に失うものがなければ、勝負をし続けることです。
そうすれば必ず勝てます。私は多くの有名タレントや有名経営者にインタビューする機会を得ましたが、本当に、全ての人に共通するのが、
この「じゃんけん、じゃんけん、またじゃんけん」の精神です。
私は、最初のブログを書き出す際に、サーバー選びや文章の下書きなど、十何名の友達に意見を聞いてみました。その結果、何名の友達から意見をいただき、最初のブログ内容、方向性やサーバーなどを決めました。
もともと臨床心理士、飲食系経営企画や人材コンサルティングなどをしてきた私は、確率100%のアプローチはないと考えていたので、確率論で考え、じゃんけんをたくさんしたのです。
打ち手を複数持つようにする
完璧主義の人は、一つの打ち手で失敗しないように頑張ります。失敗を恐れるあまり、数を試すことを忘れてしまいがちなのです。
上手に力を抜く人は、一つのことに100%を求めず、失敗も受け入れながら、いくつかの施策を試し、全体でうまくいけばいいと考えます。
ベンチャー企業に投資して、その投資収益で稼ぐことを生業としている、ベンチャーキャピタル(venture capital)があります。彼らは、絶対に一つの企業への投資でうまくいくと考えません。
十社があれば、全くダメな会社が中に二社があっても、将来化ける会社が二社あればいいと、複数同時に投資をします。これが、ポートフォリオ思考(portfolio thinking)です。
ビジネスで新しい事業やサービスがうまくいくかどうかは、所詮やってみないとわかりません。新しい仕事のやり方、工夫も同じです。
トライ・アンド・エラー(試行錯誤)なので、やはり確率論なのですね。