【活動報告 30 RON & f ペアリングディナー】
2023年7月19日(水)
福岡県北九州市小倉北区にある中華料理の
Bistro Chinese RON
(ビストロチャイニーズ ロン)様にて、
「第20回 ペアリングディナー」を開催致しました。
入江シェフの「ココロとカラダを元気にする中華料理」のコースに、
お飲み物はワインを中心に日本酒、クラフトビール1種をセレクトしてペアリングさせて頂きました。
毎月、定期的に開催させて頂いているイベントで、
今回は20回目という区切りの会となりました。
そこで乾杯には、私の思い出のある特別なシャンパーニュを20回目の記念として、用意しました。
これまでを振り返ると、様々なドリンクを考えセレクトしてきたなと思いました。
「次はどうしようか?」と常に意識する日々は、自然と習慣となり、私自身も大きな成長をさせて頂ける会で、皆様にとても感謝しています。
【第20回目のお料理とお飲み物】
「手羽先 フォワグラ」
まずスタートのお料理は、フォワグラを手羽先の中に入れて香ばしくじっくり揚げたお料理でした。
熱々ではありましたが、香ばしい皮の風味とジューシーな鶏肉、そこにフォワグラが加わり味わい深い一品となりました。
お飲み物は、
「NV エクストラ ブリュット ブラン・ド・ノワール - ブノワ・ライエ」をご用意致しました。
ピノ・ノワールらしいピュアな果実味をキレの良い酸味が味わいを引き締めます。温度が上がるとともに果実味が増し、余韻の長いシャンパーニュです。
フォワグラ入りの手羽先の香ばしい味わいに寄り添い、口の中に広がるフォワグラの旨味と甘味を爽やかに昇華していくイメージでセレクトしました。
「ブノワ・ライエ」は、私のソムリエ生活の中で出会った思い出深いシャンパーニュの一つです。そのピュアでクリアーな果実味とキレの酸味のバランスが良く、時間とともに深い味わいへと変化するだろうと感じさせるポテンシャルに
とても感動したことを覚えています。
こうしたシャンパーニュを、もっと北九州市の皆様にご紹介していきたいと思います。
「豆腐干」
豆腐干(とうふかん)とは、豆腐を脱水して、圧縮して麺状にカットしたものです。低糖質で高タンパクなヘルシー食材です。一度食べるとクセになる味わいと食感です。
本日は仕上げに牛肉をのせて、添えた胡瓜のソースを少しずつ混ぜながらお楽しみ頂きました。
お飲み物は、
「NV レ・ミ・コート エクストラ・ブリュット - モーリス・ショパン」をセレクト致しました。今回は、2種類のシャンパーニュを用意し、その味わいの違いを比較して頂きながらお楽しみ頂きました。
こちらのシャンパーニュのブドウは、シャルドネ 60%、ムニエ40 %、
樽で熟成されたヴァン・ド・レゼルブにて熟成36ヶ月、無濾過、無清澄でつくられています。
口当たりが、優しくまろやかで、ふくよかな果実味が中心、心地良い酸味が爽やかで飲み飽きしないシャンパーニュです。牛肉の味わいにも寄り添い、花椒も辛味も受け止める味わいです。
「鱧」
次は、鱧のフリットをご用意しました。
パウチーなどを唐辛子と梅肉であえたサラダも一緒に添えています。
サクッとした食感の鱧のフリット、ときどき辛味と酸味が効いたパクチーなどのサラダ仕立ても合わせて食べることでお酒もすすみます。
お飲み物は、
「2019 シャブリ - パット・ルー」をご用意しました。
シャブリらしいスッキリとした酸味に、やわらかい果実の旨味が加わり、味わい深い白ワインと仕上がっています。
鱧のフリットだけでなく、パクチーなどとも楽しめる価値観が変わるオススメのシャブリです。
「仔羊 ロックフォール」
ペアリングディナーで定番のお料理となってる春巻きシリーズ、
今回は仔羊とロックフォールチーズを包みました。
ロックフォールチーズの塩味と風味が、仔羊の味わいを引き立てます。クセが強い春巻きに感じますが、お客様より味わいのバランスが良く、とても好評でした。
お飲み物は、
山梨県甲州市にある98BEERsのベルジャンビターをセレクトしました。
98WINEsの平山さんが立ち上げたブリュワリーのビールで、
オレンジのような柑橘の香り、味わいは優しくキメ細かい泡立ちで、爽やかな飲み心地のビールで食中酒としてピッタリなビールです。
熱々の春巻きには、やはり良く冷えたビールですね。
今回は、個性的な食材の組み合わせでしたので、爽やかテイストのビールでお楽しみ頂きました。
「アラ 沙茶醬」
本日のお魚料理は、アラを中華蒸しにしてご用意しました。
魚介をベースに、ニンニク、ゴマなどを加えてつくられた沙茶醬を使ったスープ仕立てでご用意しました。ピリ辛のスープとアラを一緒に食べて頂きます。
お飲み物は、
「春鹿 無圧搾り 純米生原酒」をご用意しました。
会場であるロンさんで、中華料理に合わせる定番の奈良の春鹿をセレクトしました。
今回の日本酒は、圧力をかけずに自然に滴り落ちるしずくを集めて生原酒のまま瓶詰めした限定酒です。
味わいのバランスが良く、辛口好きな方でも、甘口好きな方でも美味しいと言って頂けるお酒です。スープの辛味と旨味、アラの味わいを引き立てます。
「おとめ豚 西汁」
メインのお肉料理は、おとめ豚という豚肉を使ったお料理でした。
シャインマスカットを豚肉でクルリと包み、西汁(サイチャー)というA1ソース(ステーキソースのような調味料)と甘酢を加えた爽やかな酸味とフルーツの甘味が効いたソースを絡めました。
口に含むとシャインマスカットの果汁が、豚肉とソースを中和し、見た目より濃くなく、スッキリと食べられる味わいとなります。
お飲み物は、
「2018 ロス・ディ・ブリ - メロイ」というメルロー 100%の赤ワインを合わせました。
イタリアのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州(東にオーストリアなどある)でつくられた赤ワインです。
メルローのまろやかな果実味が広がる赤ワインで、ボルドーワインよりも軽やかで、甘酸っぱいながらコクのあるソースとも相性が良いです。
お料理には、シャインマスカットも使っているので、比較的若いヴィンテージで、爽やかさと果実味のある赤ワインを選びました。
「汁なし坦々麺」
コースの締めは、麺料理「汁なし坦々麺」でした。
やや辛味が効いた味わいは、お腹がいっぱいでも、ついつい食べてしまいます。
お飲み物は、
「六十餘州 純米吟醸 HASAMI」という長崎の波佐見町の日本酒を合わせました。アルコール度数が13度で、やや低めの設定のお酒です。
お酒の甘味がお料理の辛味を和らげ、飲み口が重くないため、様々なお酒を飲んだ後でも飲みやすいです。
「タピオカ マンゴー」
デザートは、マンゴーを使い、ピンクグレープフルーツの酸味で軽やかな味わいに仕上がっていました。気温の高い季節に、カラダにスッと入っていくデザートです。
お飲み物は、
「武夷麻栗老叢紅茶」を合わせました。
武夷山で生産されるお茶で、燻香の香りがする香り高いお茶です。
味わいは、いわゆる紅茶に似ていますが、よりまろやかな甘味があり、ホッと一息つけるお茶です。
ご参加頂いた皆様、ロン様、ありがとうございました。
引き続き、Bistro Chinese RON様でしか味わえない
特別な時間になるように引き続き頑張ってまいります。
どうぞよろしくお願い致します。
次回以降の日程のご案内です。
「初開催!第1回 RON & f ビアフェスタ」
8月はビールをテーマにし、
普段より気軽にお楽しみ頂ける内容で開催致します。
入江シェフのビールがすすむ中華料理に、
今回はクラフトビール(6種予定)とドラゴンハイボールを心ゆくまで
お楽しみ頂きます。
日時:2023年8月23日(水)
19時スタート
会費:¥16,500(お料理代、お飲み物代、税込)
会場:ビストロチャイニーズ ロン
※仕入れ状況などにより、ビールの種類は変更になる場合がございます。
※満席になりました。
現在、申し訳ございませんが、キャンセル待ちでのご対応となりました。
「第 21回 RON & f ペアリングディナー」
日時:2023年9月20日(水)
19時スタート
会費:¥22,000(お料理代、お飲み物代、税込)
会場:ビストロチャイニーズ ロン
ご予約は先着順とさせて頂いております。ご了承くださいませ。
ご予約が4名様となった時点で開催致します。
お一人様でのご予約も大歓迎です。
また、ご予約や内容についてのお問い合わせは、Bistro Chinese RON様、
または塚里にご連絡下さい。
皆様のご参加を是非お待ちしております。
f 代表
塚里恭平
ワインを日常に🍷