「やりたい仕事が明確にない」僕が創業フェーズの会社で気づいたこと
こんにちは。
最近ハッシュタグ「#」とシャープ「♯」が全くの別ものであることを知り、ここ5年くらいで一番驚きました株式会社unnameの青木です。
(同じように驚いた方、それが本当かどうか調べるのは、このnoteを読んでからでお願いします笑)
よく見ると絶妙に形が違うんですよね。「その角度違いの記号作る必要あった…?」とツッコミたくなりますが、この話は一旦ここまでにしておきます。
そんな話をしながら唐突なのですが、皆さんは「自分の人生の終わりを思い描いた上で、今後やっていきたい仕事の領域のイメージ」について考えたことはありますか?(本当に唐突ですいません…)
というのも年末に身近な人の死を初めて経験しました。そこからよく「自分はどんな人生を歩みたいのか…?」と考えるようになったのですが、考え始めた当初は全く納得できる解が思い浮かびませんでした。僕は昔から「面白そうであればなんでもいい」と思うタイプで、実際に株式会社unnameに来た理由も「創業フェーズって面白そう!いきます!」みたいな感じで転職しています。
ずっとそんなふうに考えてきたので、いざ「自分の人生とは」という大きすぎるテーマを扱おうにも、何から考えれ始めればいいか分からず、お手上げ状態でした。
結論、終わりを最初に思い描き、逆算的に今後やっていきたい領域をイメージするのは難しいと思っています。もちろん世の中に対して強烈な課題認識を感じ、「こういうことを成し遂げたいんだ!」と思い、逆算的に自分が今後どういう領域で仕事をしていきたいかを考えられる人もいると思います。ただ僕は、何か世の中に対して課題を感じることが少なく、「まぁそういうこともあるよね」と思い割り切ってしまうタイプで、似た傾向の方も少なからずいると思っています。
ただそんな僕でも、現状ある領域を今後もやっていきたいと、少し言語化することできました。(今後も考え続ける前提ですが)
色んな方のサポートがあり、やっと言語化できてきたのですが、株式会社unnameのいわゆる創業フェーズ(unnameは2019年4月創業で今期で4期目の会社です)での経験による影響が強いなと思っています。終わりを思い描いた上で逆算したのではなく、現状から一旦納得できる解を出したということになります。
今回のnoteで伝えたいこと、それは
「創業フェーズの会社は、今後も自分がやっていきたい仕事の領域を見つけやすい環境なのでは」
ということです。
なぜそう思ったのかを僕なりの見解をこのnoteで伝え、少しでも参考になる人がいれば幸いです。前半部分は実際にどんな働き方をしているのか、後半でその働き方に対して気づいたことを伝えらればと思います。特に
・将来やりたいことが明確にしきれていない人
・自身のキャリアに少しでも悩みがある人
・創業フェーズの会社に興味がある人
・ハッシュタグ「#」とシャープ「♯」が別物であることに驚いた人(必須です)
この4つに当てはまる方はぜひ一読いただけますと幸いです。
入社してから最もきつかった時期
僕が株式会社unnameに入社してから、一番きつかった時の話をさせてください。
株式会社unnameに入社して約1年半くらいが経過したころ、当時僕は最高に疲弊していました。原因は自分のタスクが溢れに溢れ、自分の思い描いた通りに仕事を進めることが出来ない状態が続いたからです。周りからプッシュが来る度に僕はもうこんな感じ…。
(ちなみに泣いてはいません笑)
仕事が思い描いた通りにいくことのほうがもちろん少ないものですが、それを分かっている上でも当時は本当に上手く進めることができなかった…。また、そのような状況は社会人になればよくあることだとも思います。実際、前職のリクルートでも似たような経験をしていました。
タスクの優先順位を決める方法として「7つの習慣」で紹介されている時間管理のマトリックスのやり方があると思います。(本では「人生の重要事項を優先するために」という文脈で紹介されていますが、今回は「ビジネスのタスク管理」という文脈のみでお話します)
(自分のタスクを図の4象限にマッピングし、優先順位を決定していく。重要なのは「緊急度は低いが、重要度が高い」タスクをいかに完了させていくか)
僕は前職とunnameの両方でこのタスク管理を実施していたのですが、unnameではタスクが溢れ、疲弊してしまった。
それはマッピングの仕方、つまり判断軸が曖昧で悪いだけでは?と思い、試行錯誤するのですが、なんとも上手くいきません。ここで考えたいのがそもそも判断軸は何によって形成されるのか?ということです。
前職だと、僕は営業部署に所属していたので、明確な売上目標が設定されていました。「売上目標を達成するために何が緊急度高く、何の重要度が高いのか」という判断軸のもと、マッピングすることで基本的に大きく判断を間違えることはないと思っています。つまり明確な目標があることによって正確な判断軸は形成されるものだと思っています。
(当時のタスクを「円」としたときのイメージ)
ではなぜ、unnameでは顕著に上手くいかなかったのか。
(もちろん単純な業務量の話もありますが、ここでは比較しやすくするため無視します)
まずunnameでは業務が完全に分業化されていない(できない)ためクライアントワークや営業、事業推進系、バックオフィスなど違う領域の仕事が多様に発生しています。
(先程の図と比較しやすくするため、円の数を同じにしています)
一つひとつの領域を見れば、問題なくタスクを完了させることができそうですが、実際はすべて同時並行で行うためこのようになります。
(いや、右上集中しすぎちゃいます?ってなるんですよね)
先程お伝えしましたが、明確な目標=判断軸となります。創業フェーズにおいて、明確な目標はあってないようなもの。むしろ状況によっては各領域の目標が変わります。目標が変わる=判断軸も変わるので、実際の業務ではそれぞれの領域の円が何を思ったのか、4象限を縦横無尽に移動し始めます。正直前職時代で目標が途中で変わったら普通に「なんで?」と怒りそうですが、このフェーズだとよく起き得ることなんです。
タスクが溢れたときには、色んな解決策が存在すると思います。
・人に相談し、全体の優先順位を一緒に考えてもらう。
・タスクを人に渡し、自分のタスク量を減らす。
・タスクを可視化して、余計に時間がかかっているものはないか見直す
などが挙げられると思いますが、今回のnoteのテーマは
「創業フェーズの会社は、今後も自分がやっていきたい仕事の領域を見つけやすい環境なのでは」
なのでここではタスク管理方法(解決策)については深く触れず、テーマに沿って話を進めます。
この疲弊したタイミングを振り返ったとき、僕は
・タスク過多の中でも強い意志を持ち、取り組もうとしている領域があった
・違う領域の仕事でも得意なタスクの性質が似ている
とういう2つの気づきを得ることができました。今からその2点について詳しくお話します。
限界だからこそ、強い意志が宿る仕事の領域が見えてくる
タスク過多の状況は、会社としては適切ではないので、何かを削るのか、何かのスケジュールを遅らせるのか、他の誰かが巻き取るのかなどの判断をする必要があります。
その話し合いが行われているとき、僕の頭の中では「クライアントワークだけは絶対譲りたくない」という強い意志がありました。もちろんクライアントワークの質を下げる・下げないの話ではなく、クライアントワークの質を担保したまま、周りの力をいつも以上に借り、どう時間を短縮するのかという話し合いです。
unnameはマーケティング支援事業を行っているので、ここでいうクライアントワーク=マーケティング業務になるのですが、タスクが溢れた中でも僕は、マーケティングに対して強い意志(自分がこだわってやっていきたい)を持っていることに気づき、初めて「マーケティング」がとても好きな領域なんだと腹落ちすることができました。(以前から好きな領域ではあったがより深く刺さる感じ)
前職時代と比較してみたのですが、前職(いわゆる大手企業)だと効率化を図るために業務が分業化されていることケースが多いです。(兼務するケースもあるが)僕の場合は営業部署に所属していました。営業領域の中でタスクが溢れたとしても、あくまでもその領域の中での話であって、他の領域と比較できない状態になります。なので「自分はこの領域に強い意志がある」と思いづらく、今のように腹落ちすることは難しかったのでは?と思っています。
つまり分業化が完全にまだされていない、創業フェーズの会社であるからこそ、様々な領域の仕事を経験をしながら、限界までタスクを抱えたときに「どの領域に強い意志が宿るのか」を知ることができ、自分が今後もやっていきたい領域に気づきやすいのではないかと思っています。
「自分はどんな人生を歩みたいのか…?」をあまり言語化できていない人(僕も本当にそうでしたが)は何よりこの「自分はどの領域の仕事が好きなのか?」がまず決まらないと中々次に進めないと感じています。ただ逆に気づけたあとは、その領域でも特に「何をしている時が好きなのか」をしっかり言語化するだけです。
実際に僕はクライアントワーク=マーケティング領域の仕事をしている中でも、「これからどうしよう…」とまるで「ジャングルのような方向性も全く分からない中、進みます」といった状況の中で、あれこれ計画を立てるタスクがとても性に合っているなと感じています。
(強い意志が宿った領域の中でも、どんなタスクが性に合うかは比較的見つけやすい)
違う領域のタスクを抽象化することで自分の得意なタスクに気づきやすい
様々な領域の仕事を実行している中で、各領域のタスクを抽象化すると自分が比較的得意なタスクは何か?に気づくこともできるのではないかと思っています。
具体的にお話をすると僕は色んな領域の仕事をやりながらも
・税理士さんとの連携がスムーズに実行できる仕組みを整える
・営業周りの進捗を追える仕組みを整える
・マーケティング施策をスムーズに実行できる仕組みを整える
などといった「仕組みを整える」というタスクについては、特にストレスなく、むしろ得意なタスクとして進めることが出来ていました。(整える必要性やそのクオリティについては一旦無視しています)
もちろん抽象化せずとも、一つの領域のタスクを実行し、自分の得意なタスクに気づくことに越したことはないのですが、どこまで確証を持てるか?という意味ではやはり様々な業務を経験するほうが納得度を高く持つことが可能だと思っています。
まとめ
今回のnoteのテーマは
「創業フェーズの会社は、今後も自分がやっていきたい仕事の領域を見つけやすい環境なのでは」
でした。
創業フェーズの業務が分業化されていない状況ほど、様々な領域にチャレンジすることができ、その結果
・どの領域に強い意志を持っているのか気づきやすい
・違う領域のタスクでも抽象化することで、得意なタスクに気づきやすい
この2点に気づきやすい環境なのではないか、という仮説のもと今回のテーマでnoteを書かせていただきました。
「自分の人生とは」を考える際に色んな手段があると思います。また終わりはなくずっと考え続けるものだと思っていますが、一つのきっかけとしてunnameのような創業フェーズで自分の限界まで追い込み、色んな領域の仕事を経験しながら、「自分の人生とは?」を考えるきっかけを得るのも面白いのでは?と思っています。もちろん会社で仕事をする以上、それだけで創業フェーズに来ることは望ましいことではないですが、どんな状況で何が得られるのかの一要素として参考にしていただければと思います!
また何より仕事はきちんと計画通りに進めるほうが良いので、タスクを溢れさせる前提で望むのは絶対にやめましょう笑
少しでもunnameや僕に興味をもっていただいた方、ぜひカジュアルにお話しましょう!このnote以外のお話でも全く問題ありません!お話したい方は下記よりご連絡ください!
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P.S.
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