【日記】11月6日〜11月12日
11月6日
コンタクトレンズを着けて初めての出勤。
お馴染みの景色も何だか違って見えて楽しい。出社すると同じ部署の派遣さんから「おっ、メガネどうしたんすか？」と言われたり不思議キャラの事務員さんからは「うちの営業所の"メガネ三銃士"なのにコンタクトにしちゃうなんて…」というワールド全開のお言葉をいただく。
そんな緩やかな月曜日の朝は先週辞めたはずの派遣さんが普通に出勤したことによって一転恐怖と緊張感に包まれる。派遣会社とのやり取りが食い違って出勤してしまったらしい。が、作業スピードもかなり遅いため本人への説明後にお引き取りしていただいた。
新しい配送担当さんがやって来る。以前は自分と同じ会社にいたというベテラン。少し軽い感じの方だけど即戦力として期待大。
先週までの忙しさは影を潜め、比較的穏やかなムードで進む月曜日。ある程度の目処もつきかけた夕方、ウザ絡みの派遣さんが契約の都合で明日から3日間だけ復帰することが決まったとの連絡が入る。失望感に包まれるなか、それまで穏やかだったムードも超多忙により消え去り長い残業になる。やるせなさだけが残った。
11月7日
強風吹き荒れる中、ウザ絡みの派遣さんが復帰。
そもそも「仕事を辞めます」ではなく「ウザ絡みをやめます」ということを彼は言いたかったのではないか説が浮上。自分なら「辞めます」と言った職場には絶対に行けない。もしそうだとしたら凄いメンタルを持っているか何も考えていない人だ。
新しい配送担当さんと商品の積み込みをしていると体調が良くないとの話。三半規管に持病があるそうで前夜も吐いてしまったらしい。ひとまず送り出してから事務所に報告を入れる。
昼にいつも食べに行く中華料理店で食事をしていると工事関係の職種らしきいかつい2人組が入店するなり瓶ビールを注文して乾杯し始めた。声はデカいしガラも悪いので思わずしかめ面になる。
大量の入荷に備えて朝から身構えるもそこまで多くはなかった。さらにシステムトラブルの影響で早々に営業所を閉めることになったので定時少し過ぎに終わることに。
ところが新しい配送担当さんが15時で早退する旨を事務所に直接伝えていなかったことが判明。さらに帰ったはずなのに17時くらいに営業所へやって来て倉庫内をふらふら散歩している姿が目撃されていた。何より必要な連絡を事務所へ入れなかったことが大問題となり同じ配送会社で勤めている別の配送担当さんに所長からクレームの連絡が入った。
11月8日
素晴らしい天気の水曜日。でも土曜日出勤もあるせいで漸く半分、という気持ち。
新しい配送担当さんは配送会社の信頼を著しく低下させた責任を取らせるためにクビになったとのこと。あまりにも早い展開に唖然。
夕方からまた多忙になる。忙しい時間帯にウザ絡みの派遣さんが書類に課長からのサインを貰うためにノシノシ倉庫内を歩き回るのを見るのもあと2日。
夜、ピチカート・ファイヴ「カップルズ」を聴く。新しい恋が始まるたびにその恋の終わりについて考えてしまう。そんな人達へのラヴソング集。
11月9日
朝から派遣で入社するかもしれない方が職場見学にいらっしゃる。見た目はかなりポッチャリのおじさん。ガテン系の職場にいたこともあるからか挨拶や受け答えはちゃんとしていたので一安心。課長の第一印象も悪くないのでひとまず派遣してもらうことになったとのこと。
昼前に巨大なトラックが大量の商品を降ろしていった。うちの部署の自分以外の人員がすべてバーコードシール貼りにまわることになって進むものも進まない。
残業時間になる頃、今日で本当に終わりになるウザ絡みの派遣さんが去っていく。41歳、これからどんな人生を送るのだろうか。
終わって課長と監査についての話し合いをする。
「フリーダムのピチカート・ファイヴ」を聴く。
11月10日
冷たい雨降る金曜日。
土曜日出勤なので出来る範囲で積み残しても良い金曜日。ただ全体的に小さなミスがチラホラあったので気を引き締めていく所存。半ば強引に定時終わりとする。
夜、モリッシー「エヴリディ・イズ・ライク・サンディ」を何度も繰り返し聴く。
11月11日
朝早めに出勤すると仲の良い配送担当さんが既に来ていて慌ててフォークリフトを動かす朝。
準備が整ってPDAを開くと物凄い量のデータが目に入って驚愕する。帰った後に大量に飛ばされたことにガッカリしつつひたすら一人で作業、倉庫内を駆け巡ってフォークで荷上げ下ろし、お客さん対応もする。あっという間に昼になって食事を終えたら少し休んで再開。平日より忙しいけれど気ままにやれるから良い。
午後も慌ただしく過ぎて気づけば夕闇の時間。素早く片付けて定時に上がる。日が暮れたら寒かった。
帰ってひとり寄せ鍋で暖まる。寒さも強まりいよいよ鍋がさらに美味しく感じる季節がやって来た。
11月12日
休養日。
朝からイギー・ポップのレコードを聴きながら「デヴィッド・ボウイ ザ・ゴールデン・イヤーズ」を読み耽る。ボウイが過ごした1970年から1980年までの10年間を日記形式で辿る本。物凄い情報量にページをめくりながら溺れる。
短い昼寝をしてからジョン・コルトレーンを聴きながら読みかけの「巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる」を読む。"少し傷んだ玉ねぎだと思い込んで水仙の根をオムレツにして他人に食べさせた"という笑えるけど怖い話がとても好きだ。
夜、THE BOOM「Clips+」DVDを見る。
「手紙」のMVが持つ強烈な世界観と素晴らしさはいつまでも色褪せない。
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