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蜘蛛の瞳

注意! ネタバレあり

U-NEXT で「蜘蛛の瞳」を観ました。
監督:黒沢清

以下、ネタバレ感想。

(少し、間を空ける)

普通に面白かったです。

出演者の多くが北野武映画の常連で、裏社会を舞台にした映画という事もあって、ちょっと北野映画っぽかったです。

裏社会を一種のダーク・ファンタジー的な異世界として描いている点が、いかにも黒沢映画らしくて面白かった。
ジョン・ウィック的ファンタジーとでも申しましょうか。
もちろん、この映画の方がジョン・ウィックより先です。

復讐という大事業をやり遂げて、燃え尽き症候群になってしまった男の話でした。

燃え尽き症候群で味気ない人生を送っている男が、裏社会の住人である旧友に誘われて殺し屋稼業に足を踏み入れ、充足感を得て、ふたたび生きる活力を取り戻す。
しかし裏社会で得られる充足感なんて所詮しょせんに過ぎず、ある時点をさかいに、のダーク・ファンタジー世界はガラガラと崩壊し、最後に主人公が空虚な男に戻って幕を閉じる。

……と、こうして書いてみると、先日観た「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」に近いプロットである事に気づきます。

「ジョーカー」のパート2も、この「蜘蛛の瞳」的な方向性が良かったんじゃないのかな? なんて事をふと一瞬だけ考えてしまいました。

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