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エイリアン:ロムルス
ネタバレ注意!!!
近くの映画館で「エイリアン:ロムルス」を観て来ました。
監督:フェデ・アルバレス
「ドント・ブリーズ」の監督さんですね。
そう言われてみると、主人公たちのキャラ設定なんかは「ドント・ブリーズ」に似ています。
IMAXで観ました。
パッと見、お客さんの入りは40~50人といった所でしょうか。
公開初日とはいえ平日の昼間の回でしたので、まあ、これくらいで良いのかも知れません。
明日からが本番でしょう。
以下、ネタバレ感想を書きます。
(少し、間を空ける)
わりと面白かったです。
とくに中盤のサスペンスの盛り上がりは良かったです。
でも正直に言って、後半は飽きちゃった。
危機また危機の釣瓶打ちで、最初はハラハラドキドキさせられるんですけど、あまりにも延々と続くものだから途中で食傷気味になります。
いろいろと趣向を凝らした仕掛けで観客を楽しませよう、っていうのは分かりますが、
「絶体絶命ピンチ!」
↓
「主人公が機転を利かせてギリギリ助かる」
っていうパターンの繰り返しで、だんだん冷めて来ちゃうんですよね。
「どうせ、最後は主人公の機転で助かるんでしょ」
って思っちゃいます。
わざと宇宙ステーションを無重力状態にして、浮遊するエイリアンの体液を避けるっていうシーンも、何か、話が出来過ぎている気がします。
その他にも、
「最初にフェイス・ハグされた東洋系の女パイロットがスロットル・レバーを蹴って貨物船が暴走して、一度は宇宙ステーションを離れるんだけど、偶然また宇宙ステーションに舞い戻って来て、運よく格納庫に突っ込んで停まる」シーンとか。
エレベーター・シャフトでの一連の流れとか。
クライマックスで「自動運転」と「手動運転」が都合良く切り替わる所とか。
ちょっとご都合主義を感じちゃいました。
宇宙SF
ときどき、宇宙もののSF映画を観たくなります。
星から星へ、銀河を股にかけて物語が展開する映画に食指が動きます。
それで、ちょうど今日公開されたこの「エイリアン:ロムルス」を観ました。
8割くらい満足しました。
一方で、「この世界観、少し飽きて来ちゃったな」という気持ちも芽生えてしまった。
宇宙船の内部が汚らしい感じとか、ああいう1980年代SF映画のテイストって、だんだん新鮮味が薄れつつあるように思います。
この手の「汚らしい宇宙船」的な世界観を最初に見せてくれたのが、まさに初代「エイリアン」だったと記憶しています。
当時は新鮮なビジョンでした。
あれから45年。
「うん。これこれ。この味だよ」っていう懐かしさもありますし、同時に、「また、これか」という気持ちもあります。
シリーズものとして世界観に大きな変更を加えられないという枷がありますから、既存の長期シリーズで新鮮味を味わうのは難しいのかも知れません。
質量保存の法則
最後の大ボス的な怪物(エイリアンと人間のハイブリッドみたいなヤツ)を見て思ったんですが、エイリアンの成長って「質量保存の法則」に反してるように思えるのですが、どうでしょうか?
「急速に成長する超生物」っていうSF設定は受け入れるとしても、さすがに質量保存の法則さえも超越できるっていうのは飲み込みづらいです。
仮にそうだとしたら、このエイリアンなる生物は、まさに神にも等しい存在という事になります。
そうかと思うと、研究所の備品の自動小銃みたいなのでバタバタ殺されてますよね。
「なんだ、割と弱いじゃん」って思っちゃいます。
うーん、どうなんだろう?
エイリアンの巣みたいな所に人間の死体がたくさん有ったから、それを食べて急速成長したっていう設定なのかな?
追記(2024.9.7)
貨物船の不可解な挙動は、実は、何者かによる仕掛けが原因だった……っていう可能性は有るのかな?
例えば「少年たちの計画は、そもそも最初から大きな陰謀の一部だった」とか。
世界的な興行収入も順調なようだし、続編が作られる可能性も高いと思いますので、その辺に対する言及が有るかも知れません。