5年後に退職する新卒サラリーマン【第三章】 (26)
第一章 <激動の就活編> は、こちらから。
第二章 <戸惑いの新入社員研修編> は、こちらから。
その日、安斎は、大空へ羽ばたいた。
この世のすべてに、祝福を。
これまでのすべてに、感謝を。
あ、生中もうひとつください。
とにかく、安斎の頭の中は、もはやオッパッピーだった。
心の底から、ディアゴスティーニ創刊号だった。
今週からHUNTER x HUNTERのつづきを読めるからというのもあるが、それだけじゃない。
安斎に、彼女ができたのだ。
・・・。
ずいぶん話を飛ばすじゃないかって?
先週出会ったばかりなのに、もう付き合ってんのかって?
そこは、筆者自身もやや悩んだところではあるのだが、35歳のオジサンが書く「恋愛物語」を、一体誰が読みたいねん? と思ったので、この辺の話はあまり詳しく書かないことにした。
もし読みたい人がいれば、スピンオフ作品『広島の中心で愛を叫ぶんじゃ』を書こうと思うが、たぶん、そんなものを書いても平井堅さんは主題歌を歌ってくれないと思うし、そんなもん一体誰がわざわざ見たいねん? と思うので、今のところ書く予定はない。
ネタが古い!! というツッコミはやめてくれ。
私は、昭和62年生まれだ。常夏の楽園ベイベーなんだ。
18年前の名作映画や、20年前のヒット曲を引用するくらいには、私もオジサンになってしまった。(うわ、マジか…… RIP SLYMEが売れてたの、もう20年前なのか…)
ちなみに、この小説シリーズ『5年後に退職する新卒サラリーマン』は、半分くらいは実話をもとにしているが、半分くらいはフィクションである。
広島で出会った美女・七海のモデルは、
ここから先は
頂戴したチップで「餃子とビール」を購入させていただき、今後の執筆活動に役立てたいと思います。安斎に一杯おごりたい方は、ぜひチップをお願いいたします。