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5年後に退職する新卒サラリーマン【第四章】 (16)
第一章 <激動の就活編> は、こちらから。
第二章 <戸惑いの新入社員研修編> は、こちらから。
第三章 <空前絶後の広島出向編> は、こちらから。
風雲急を告げる、柴山君の病気休職の知らせ。
「一体どうして……??
柴山君と言えば、新卒同期のエースで、"3年に1人の逸材" と呼ばれていたのに」
「3年に1人の逸材……??
すごいのか? それ」
「・・・。」
「柴山君、インテリヤクザみたいな見た目だったし、いつも堂々と振る舞ってたし、そんなにメンタル病むようなタイプには見えなかったんだけどな……」
「いや、メンタルダウンに、『タイプ』とか無いんだよ。きっと。
どんなに強いヤツでも、ヤバい状況に追い込まれれば精神を病む。強いメンタルを保つためには、病まないように行動するしかないんだ。
個人的に強い・弱いとかじゃなく、追い詰められる前に対処しなきゃいけなかったんだ。
メンタル、か…。
あの本さえ読んでいれば……」
小説の途中だというのに、唐突に新刊の紹介を始める作者・安斎響市…!!!!
そうなんだ! メンタルに関する本を書いたんだ!!
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安斎響市 『プラチナメンタル 絶対に心が折れない自己肯定感の育て方』(TOKAブックス)
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「安斎?? 何を言ってるんだ?」
小説の世界から逸脱しようとする安斎を、西岡が怪訝な表情で見ている。
コイツは、「怪訝な表情」でもイケメンだ。
「ああ、スマン。
しかし…… やっぱり柴山君は、職場で何かあったのかな?」
「周囲の期待が強すぎたのかもしれないね。新卒1年目からエース扱いで、いきなり最初から海外営業部配属だっただろ? 言ってしまえば、うちの会社の花形部署だ。しかも、新興国市場の担当。
かなりのプレッシャーを感じてたんじゃないかな」
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