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5年後に退職する新卒サラリーマン【第四章】 (24)
第一章 <激動の就活編> は、こちらから。
第二章 <戸惑いの新入社員研修編> は、こちらから。
第三章 <空前絶後の広島出向編> は、こちらから。
厄介な人に見つかってしまった。今日は運が悪いぞ。
「安斎君、もしかして、KPIについて勉強しているのかい??
K !! P !! I !!!?????」
ちょっと嫌な予感がしつつ、ゆっくりと振り向くと、キツネ先輩が立っていた。
まるで、M-1グランプリ2022 決勝でヨネダ2000が見せた餅つきネタの「アアァァイ!?」の部分の如く、「K !! P !! I !!!?????」と、会社の中心で愛を叫ぶ、キツネ先輩。
いや、すまない、分かる人にだけ分かればそれでいいんだ…
先輩はいつものように、トレードマークであるメゾンキツネのポロシャツを着ている。
彼は、海外営業部の別の課に所属する、入社10年目くらいの先輩で、確か、今年31歳。結構上の年次の社員だ。
当然、「キツネ先輩」とはニックネームであり、本名は「寺田健介」だったか、「林田新助」だったか、なんかそんな感じだ。
みんな「キツネ先輩」と呼ぶので本名は忘れた。
先輩の何がすごいって、
頂戴したチップで「餃子とビール」を購入させていただき、今後の執筆活動に役立てたいと思います。安斎に一杯おごりたい方は、ぜひチップをお願いいたします。