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怖い話ループ

こんにちは!
僕の恩人はどうだったでしょうか?
今回は短編小説を書きたいと思います。
ほん怖っぽくかきました(笑)

🐈~~~~~~~~~~~~🐈~~~~~~~~~~~🐈

これは、わたしが薬局の受付をしていた時のお話です。
就職活動を長いことしてましたがほとんどが不採用で途方に暮れていた時に薬局の受付の仕事だけが採用になりました。
藁にもすがる思いで研修を受けて、必死に仕事を覚えました。

そこでは薬剤師の駒場さんという女性と仲良くなり、お昼休憩はいつもいっしょにお弁当を食べました。

しばらくして仕事に慣れ始めたころ、吉田さんという薬剤師の男性が高熱で休んだ時がありました。四人で仕事をしていた小さな薬局でしたので、残った駒場さんと同じ受付の楠本さんと私の三人で仕事をしていました。お昼休憩の時いつも二人ずつ交代で仕事をしてましたので、今回は二人が残って、一人がお昼を食べるということになりました。

楠本さんがお昼を食べに行ったので駒場さんと私が残ることになりました。駒場さんがとちゅうでトイレに行くことになり私がひとりでお客さんを待っていた時にひとりのおばあさんがやってきました。「ただいま、薬剤師の者がおりませんので少々お待ちください。」と伝えたのですが「薬局で働いているのならあなたもわかるでしょう。早く持ってきなさい」と言われてしまい私は適当に探しているふりをして時間を稼いで駒場さんがトイレから出てくるのを待つことにしました。引き出しを触りながらぐるぐると回っていると駒場さんがトイレから出てきました。そして「そこは開けちゃダメ!」と叫んだのです。私が触っていたのはほかの引き出しと特に変わったところがないような引き出しでしたが、駒場さんが凄い大きな声で叫んだので慌てて手を引っ込めました。お客さんが帰った後、駒場さんから、「あそこはあけないでね」と念を押されました。

少ししていい就職先が決まり、私は薬局を退職しました。またしばらくして頭痛薬をもらうことになって、久しぶりにあの薬局によることにしました。

駒場さんが退職してしまい、あの薬局は殺風景になっていました。昔駒場さんから開けないでと強く言われた引き出しはまだおいてありました。薬剤師は今は寄橋さんという男性でした。寄橋さんに頭痛薬をもらうついでに、私は例の引き出しについて聞いてみることにしたのです。

「あそこにある引き出しのことについて何か知ってますか。」

「それが前の薬剤師が他の引き出しと間違えてあの引き出しをあけたことがあったんです。そしたらその薬剤師が中に人の手首があるって言って、他の人はそんな馬鹿なことあるはずないと言って聞き流してたんですけど。でも次の日、交通事故にあってなくなってしまったので暗黙の了解という感じで引き出しを間違ってでも開ける人はいないんです。手首なんて信じられないですけど結局誰も引き出しを開けようとしないんです。真相はわからず、みんな触りたくないのでずっと置いてあります。この前に一度、一人の男性にその話をしたら中を見てみたい。何にも入ってないって証明するからって開けたんです。そしたらその人の顔も青ざめて、何にも言わず帰ってしまいました。」

「そんな話が、、」

私がこの薬局で働いていた頃も人の手首があったということで、私は身体がぞくぞくし始めました。駒場さんはどうしてあの引き出しを開けてはならないと知っていたのでしょうか。

分からないことだらけでこの謎を解きたいと思いました。

きづくと私はあの引き出しを開けていました。

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