テストと、アイスと、夏と。
夏期講習の帰りに私はコンビニに寄った。
汗ばんでいる体にキンキンのアイスが溶けてゆく。
その快感を味わうことが大好きだった。
ある日の帰り、仲良しの美和が提案した。
「今日やった小テスト一番点数が低かった人が、アイスをおごるのはどう?」
皆は、明日の小テストの結果楽しみで、ワクワクしていた。
その中に一人、不安そうな顔をした私がいた。
なぜなら私はカンニングをしたからだった。
いつもいつも、隣の美和の答えを写した。
前回のテストで点数を聞かれたときはヒヤッとしたけど、回答