書籍「グロースの時代」を読みました。
「グロースの時代」を読みました。
ここ最近読んだ本の中で、ダントツにオススメの本です。http://www.amazon.co.jp/dp/4041019982
kindle版も出てます。角川書店さんから出てますので、KADOKAWAさんのリンクも。http://www.kadokawa.co.jp/product/321404000245/
「グロースハックとは何か」ということについて、本質的な観点で数々のリアルな具体例を交えて書かれており、もの凄く引き込まれて、夢中で読みました。グロースハックの話だけでなく、後半は仕事に対しての考え方や、フェイスブックで働く一流のビジネスマンがどのような働き方、どのような考え方をしているか??ということについても豊富なエピソードを交え書かれていて、こちらも同様に惹き込まれます。
ご本人は覚えていらっしゃらないかもしれませんが、ボクが経営企画室から会員事業部の部長になって右も左も分からずどうすればいいのか途方にくれていた時に、考え方の指針をいただいたのが当時フェイスブックにいらっしゃった森岡さんと児玉さんでした。見よう見まねで手探りで始めた施策を、「お話しにならない」と一刀両断され、フェイスブックではこうやっている、自分たちはこういうマインドセットを持ってる、という話はまさにこの本で書かれているような話でした。
圧倒的な差を感じ、それがある意味会員事業部に移ってからの原点となって、がむしゃらに今までやってきたことを、本を読みながら思い出しました。後にも先にもこの一度しかお会いしていませんが、ボクにとっては大きな転機でした。
森岡さんは、この本で繰り返し、グロースハックという言葉が誤解されている、真のグロースハックとはこういうことだ、ということを書かれています。
ボク自身、「グロースハッカー」という書籍の解説を書かせていただいた時、いかに「グロースハックとはテクニックだけではなくマインドセットなんだ」ということを伝えればいいのか、と悩みました。
自分なりに当時のグロースハックという言葉の浸透状況や目を引く数字とのバランスを考え、できるだけ裾野が広がるようなインパクトを考えながら、本質的な考え方が伝わるように書いたつもりでした。編集をご担当いただいた中川さんとも、この「グロースハッカー」という本の位置づけ、社会的意義は裾野を広げること、まず幅広い層に興味を持ってもらうことだよね、というふうに目的を絞りながら、このバランスという側面を最も気をつけながらまとめあげていきました。
この点については今でもその意義があったなと感じます。しかし、出した後はどうしてもキャッチーなテクニック的側面、とりわけA/Bテストの話ばかりがメディアや個人の方のブログ等で取り上げられるようになり、それを歯がゆく思うこともありました。この本はまさに、グロースハックの本質についての話と、とはいえのテクニックの側面について、正しく、丁寧にとぎほぐしてバランスよく記載されている本だと思います。
ぜひ、グロースだけでなくビジネスに関わる全ての方に読んでいただきたい本です。
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