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部下のやる気が出ない? そんな時こそコーチングスキル

「最近、うちの部下のやる気が感じられないんだよね...」

こんな悩みを抱えているマネージャーは少なくありません。部下のモチベーションが下がると、チーム全体のパフォーマンスにも影響します。でも、どうすればいいのでしょうか?そんな時こそ、コーチングスキルが使えます。

よくある対応とその問題点

多くのマネージャーは、部下のやる気が下がっていると感じた時、こんな対応をしがちです。

  1. 叱咤激励する

  2. 具体的な指示を増やす

  3. インセンティブを提供する

しかし、これらの方法は一時的な効果しかなく、根本的な解決にはならないことが多いのです。なぜなら、これらは全て「外からの動機付け」に過ぎないからです。デシの外発的動機づけ・内発的動機づけ理論のやつですね。

↓デシの理論についても

コーチングスキルの活用

ここで、コーチングスキルの出番です。コーチングアプローチは、部下自身の「内なる動機」を引き出すことにフォーカスします。具体的なステップを見ていきましょう。

1. 積極的傾聴

まず、部下の話をじっくり聞きます。この時、単に黙って聞くだけでなく、相手の言葉や感情を反射するように返します。

例:「プロジェクトの進め方に不満を感じているんですね。」

2. 強力な質問

次に、部下自身に考えさせる質問をします。

例:「このプロジェクトで、あなたが最も達成したいことは何ですか?」 「理想的な仕事の進め方とは、あなたにとってどんなものですか?」

3. 可能性の探索

部下自身のアイデアを引き出し、それを発展させていきます。

例:「その方法で進めると、どんな良い結果が期待できそうですか?」 「他にどんなアプローチが考えられますか?」

4. 行動計画の策定

最後に、具体的な行動計画を立てます。ここでも、答えを与えるのではなく、部下自身に考えさせることが重要です。

例:「では、明日からどんなことから始められそうですか?」

コーチングアプローチの効果

この方法の素晴らしい点は、部下自身が解決策を見つけ出すことです。自分で考えた方法なので、やる気も自然と湧いてきます。また、問題解決能力も向上し、次回からは自分でモチベーションを保つことができるようになっていきます。

さらに、このプロセスを通じて、マネージャーと部下の信頼関係も深まります。部下は「自分の話を真剣に聞いてくれている」「自分を信頼してくれている」と感じ、よりオープンにコミュニケーションを取るようになるでしょう。

まとめ

コーチングスキルは、単に「部下のやる気を出す」だけでなく、長期的に組織の生産性と雰囲気を向上させる強力なツールです。最初は慣れないかもしれませんが、練習を重ねるうちに自然とできるようになります。

次に部下のやる気が感じられないと思ったら、ぜひコーチングアプローチを試してみてください。きっと、新しい可能性が開けるはずです。


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