知ってることと腹落ちしてることは違う。

先日、1on1ミーティングの進め方を学ぶ研修がありました。
外部講師の方をお迎えして進めていたのですが、いくつかのパートに分かれていて、最初は「なぜ1on1が必要なのか?」という内容でした。

世の中のトレンド、他社の傾向、自社が導入した経緯から始まり、1on1は業務相談と何が違うのかなど。そして、1on1で重要視すべき「関係の質」についてなど。

これらの講義があった後に、アンケートがありました。
「本パートにて、新たに腹落ちしたことは何ですか?」
という質問でした。

それに対して50名の参加者が回答していくのですが、それはチャットで回答するので、他者の回答も見れます。その中に、

「すでに知っていたことなので、特になし」

という答えがありました。

これを見たときに、私は「あ、腹落ちって意味が分かってないのだな」と感じました。

私の理解では、「自分の意見、考えとすることができた状態」を腹落ちと呼ぶと思っています。

それに対し、「知っています」と答えるのは、質問者の意図を満足しません。「知っていますが、私はそう思いません」というならまだわかります。

ちなみに、この回答をした方は研修中、何度か講師の方に指名されていましたが、毎回似たような回答で、「どう思いますか?」と聞かれても「どっちでもいいです」といった感じでした。質問の意図を理解したコミュニケーションが成立していないのは見ていて明らかですが、私は、講師の方が「こういう人もいるんですよ」というのをあえて他の参加者にわかるようにするためにあえて指名して会話したのではと思いました。講師の方はコーチングのプロですから、相手の回答の仕方でキャラクターを見抜くなんて朝飯前でしょうから。
そういう意味では、この方は斜に構えて研修に臨んでいたつもりが講師の格好の餌食になってしまったわけですが、そのような意味で、私も大変勉強になりました。

「知っている」ことと「腹に落ちる」ことは別物。そして、「知っていて」も行動にはつながらないということ

上司は、部下に行動してもらい、成果を出してもらわないと仕事したことにならない。その前提に立ったうえで、「知っている」から「腹落ちしている」にどのように動かしていくか

相手のタイプに合わせたコミュニケーションを取らねば進みませんが、そのためには部下に関心を持つ。ここはすべての入り口だと感じました。

この研修の学びを活かして、日々のコミュニケーションを取っていこうと思います。


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