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前書いた殺人出産の紹介文

 あなたは殺人は悪だと思うか。当然、現在の法律は殺人を禁止している。だが、私は殺人が禁止される根本的な理由は無いと思う。なぜ禁止されているのかという問いは倫理的に許されないからだと答えられるが、その倫理観も国の発展の為に後から作られたものだ。この本は「殺人出産システム」と言う十人産んだら一人殺せる「産み人」になれる制度で人口を保つ日本が舞台だ。この本は価値観の変化が描かれている。殺人は絶対に悪だとされていた時代から百年後、産み人は殺人をするにも関わらず尊い存在だという価値観が根付いている。実際に私たちの世界では、帝国主義政策が行われていた時代は戦争が当たり前だったが現在は戦争は反対されている。このように常識は変化していくものだ。激動の時代に生きる私たちは何を受容し何を排除するのか責任を持って判断しなければならないと私は思った。
 会社員の育子には十代で産み人となった姉がいた。蝉の声が響く夏、姉の十人目の出産が迫る

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