占い師きゃらをスピンオフ1

占い師ネタを書いたのですが、スピンオフ的に使えそうなので、書いてみました。本編はまた後ほど。

俺が暮らす街は港のある城下町だ
仕事は手相占いをしている
もちろん師について勉強はして
一通りの手相の知識はつけたが

正直言ってしまえば
会話のキャッチボールで相手の心理を見抜き
時に相手の求めている優しい言葉をなげ
時には方向性を間違えてやれば叱ってやる

そこそこ知名度も上がったので
ひっきりなしではないかはお客さんが
来てくれるようになった
今日もまた1人・・・1人と言っていいのか
お客さんが現れた

「あのですね・・占って欲しいのです」
『お金はあるんですか？』
相手がどうも人型じゃないし
ふざけているものな。そういう場合は
まずただ働きはしたくないから
やっぱりお金があるのかは聞きたい

「お金なら多少ありますんで」
ならいいけどー

『で、何を占って欲しいのですか？』
「パートナーのことです」
『彼女さんか何かですか？』
「あっいや、仕事上のパートナー」
『その人との今後ってことでしょうか？
　手相を見せてもらえますか？』

手相を見たところであんまり
解らないんだけどね。わかるわけないじゃない
人型だったら生命線長いですね
くらいはいえるんだけど・・・・

「どっどうでしょうか？」
『上手くいかないみたいですね』
取敢えず最初は基本否定から入る
そうすると相手はショックをうけるからな
そこから徐々にフォローアップしていく
芸人が面白くないですからねと
ハードルを下げておくやり方似てるかな

「じゃー殺すしかねぇーーー！！」

俺は間違えたようだ！！
サイコ気質がある人だった
こうなると俺の勘定は狂うな
後は適当に話を合わせて切り上げるか

「上手くいきますかね？」

『何がでしょうか？』

「やつを消す事ですよ」

『上手くいくと出ていますね』

適当だ。もう適当でいい。
そもそも手相占いって人型が基本だからな。
ましてやサイコパス
あまり長く話すとこちらが疲れる

俺はほどほどに話を合わせて会話した
彼は嬉しそうに帰っていった。
さて、もうお昼だ、どっと疲れたな
大好きなスパゲティーでも食べいに行くかな。

ちなみに、スピンオフ2があります。
続きはこちらです。
https://note.com/kyarawo/n/n5ddf69924bbf