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美女と野獣ときゃらを

それまでは俺はお城の世話係として城より3キロ離れた場所で普通に暮らしていたんだ。小さな小屋があって、そこでベッドメイキングの仕事をしてたのだけど、結構奇麗にすると評判でお城の室内のベッドメイクも任されるようになってからは定期的にお城に通っていた。

まぁお抱えとまでは言えないまでも、王族のベッドメイクをするということで、そこそこ商売は上手くいっていた。その日もベッドメイクにでかけた王様の寝室を奇麗にした後に、客室のベッドメイクもした。

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色んな人が泊まるのだけど、王に呼ばれて泊まるような人だからそんなに汚したりはしない。向かいの肉屋のところから運ばれるシーツはどうも肉汁とかではなくて、あまり人様には言えないプレイを夫婦でしているのではないかと思う程の汚れ具合だ。そんな事を想いいつものようにお城の客室ベットのメイキングをしていると

そこで不意な閃光を浴びたんだ。

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目の前が真っ白になったと思ったらいきなり動けなくなった。動けなくなったけど意識はあるというか同じ景色だけをみている。多少は見渡せるけど客室だ。だけど動こうにも動けない。手を持ち上げようにも動かない。心なしか城が少し揺れた気がするがどうすることもできずにいる。どういうことだろうか?俺は原因が解らずにいた。左目は見えていない気がする。

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