志願理由書がうまくかけないという相談
おはようございます!
サービス業出身の高校物理教員Kyanです。
今日は、生徒からの毎年相談を受ける「志願理由って何書いていいかわかりません!」という相談について書いてみようと思います。
9月ということもあり、推薦入試の出願目前で生徒たちの切羽詰まっている様子を見かけます。
旧来のAO推薦入試が総合型選抜、推薦入試が学校推薦型選抜という名称に変わっておりますが、まず取り組まないといけないことは変わらないかと思います。
自己分析できない若者たちとその原因。
中高生はなかなか自己分析ができない。
思い返してみると、私自身の高校時代も自己分析は安易なものばかりのだった気がする。
まぁ、"自己分析"という言葉も知らなかったし、我流でしたからね。
〈 Kyanの高校時代の自己分析の一部 〉
・数学と物理が学年トップの人らにも負ける気はしない。→よし、数学or物理の教員になろう!
・数学と物理なら、物理の方ができる奴すくない。→需要は物理にあり!物理学科に行こう!
・バンドやりたくて軽音楽部に入った。みんなとりあえずギターから触ってる。→よし、ドラムからやろう!恥ずかしがってボーカルやりたがる人もいないなら歌も歌おう!
この" 自己分析 "という作業、あくまで私個人の見解ですが、若者たちができない理由は、子どもたちの周りにいる大人に原因があると思っています。
大人たちは子どもたちに「あなたの夢はなんですか?✨」 「将来なにになりたい?✨」という問いを投げかけます。
その質問に子どもたちは答えを出さなくてはならない。
「世界を股にかける大泥棒になるー!」
「ウルトラマンになって怪獣をやっつけるー!」
なんていう非現実的なことや、「わからん」「未定」は困った顔をされ、「夢を見つけなさい✨」と少年に大使を抱かせるわけです。
夢や目標を持たせることはいいことです。
しかし、夢や目標の見つけ方を示したり、自分の特性・スキル・ステータスの分析をして目標設定根拠を確立していく作業は一緒にやらないんですよね。
というより、やり方がわからないから、やれないが正しいのかもしれません。
それは学校の先生も当てはまります。
なんたって、学校の先生は就活戦線で揉まれてないから。
将来を考えるには自己分析が必須!だけど、教員は経験が乏しい。
就職活動大変だったという方はさんざん自己分析したことでしょう。
わたしは、就職活動をしたのがリーマンショック後でしたから、近年の中では1番難しい時期でした。
教員になる場合には、ほとんどの場合、大学1年のときから計画的に教職の単位を取得していき、教育実習、教員採用試験勉強をおこなう。
自分の適性を探って業界を選んだり、企業研究もなく、企業に合わせた志望理由作成や面接対策もありません。
そもそも、教員採用試験は1次の筆記試験で最上位に食い込み、狭き門を通り抜けない限り、面接や小論文にすすむことすら許されないので、筆記試験に通る可能性が見えるまで、志望理由に向き合うことはないのです。
経験乏しい結果どうなっていくか。
教員なりたてで公立学校にいるときによくあったのが、「〇〇先生に添削してもらってOK出たんですけど、Kyan先生も見てくれませんー?」と、志望理由書を持ってくる生徒が何人かいました。
「どれどれ…。うーん、俺が担当だったらシュレッダー行きかな♪」
生徒は、青ざめます。
大概、そういうときのパターンは、
①添削は文体を直されてるだけ。
② 中身は調査書(内申書)にも書かれてる活動履歴の羅列。
③大学パンフレットに書いている内容をべた褒め。
④オープンキャンパス行ったときに学生がキラキラしてたという感想。
⑤裏付けるものが何一つない頑張れる人間アピール。
何がしたいのか。
なぜ、よそじゃなくてこの大学じゃないといけないのか。
お前は何者なのか。
お前を入学させた先に何があるのか。
想いもなけりゃ、明確なプランもない。
志願書を書かせるだけの材料用意できてない。
当然、分析ありきの進路選択をさせられない。
次に何をさせるか。
業者がやってるアンケートに答えていって、あなたに向いている職業はこれ!という適性検査。
占いかよ!? 学生のとき思ってました。
あんなんで私の将来決められてたまるか!
我々大人たちは、近い将来、同じ社会人というステージに登ってくる若者たちに、なんとなくではない夢をもって進んでもらうために分析方法教えてやらないといけないですよ。
そんなこんなで今日も自己分析法を伝授する物理教員です。
(走り書きが酷すぎる。。国立大医学科に現役で合格した子の自己分析です)
教員になって6年10ヶ月。
残念ながら担任は1回しかさせてもらってない…。(なのに、部署の主任は5回目ってどゆこと!?)
しかし、わたしの社会経験や、今世の中で起こっていること、これからの未来のことを語るのも、私の仕事だと思っています。
物理授業をビシバシやって、隙間時間を作ってはいろんな話をします。
そんなことしてると生徒も相談しにきてくれるので、今日もまた生徒の自己分析をしてあげるわけです。(今日は浪人している卒業生が来ていました)
まだ書き足りてないことがあります。次は、" 自己分析から文章におこせない "の巻をお送りしたいと思います。お楽しみに。
わずかながら、スキを押してくれる人たちがいるのが嬉しいnote初心者です。
Kyan
お読みいただきありがとうございました。
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