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【詩】ピアス

一生ものにしたくて
あの人に開けてもらったピアス
左耳にしたのはあの人が決めたから
パームコーブのホテルで2人はしゃぎながら

気持ちは抜け落ちてしまって
さいごに残ったわたしとピアス
傷口はまだ熱をもっているから
その度にすこし思い出させられながら

わたしもいた街を去って
前のわたしと唯一違うのはこのピアス
一生ものにはなれなかったみたいだから
この耳には純金のピアスをつけてあげる
またいつか好きな人の声を聞けると信じながら


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