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【詩】父

旅先で夢を見た
書き物をしている父の背中
それに抱きつく幼い私

父は手を止め
仰向けのまま私にもたれかかって来て
私がくるしいと言うとふふっと笑う

亡くなって20年近くが経ち
思い出の中で美化され続けていた父

そうだ、そんな茶目っけもある人だったな
もう声も忘れてしまったと思ってたけど
忘れたと思っても私の中にいるってことだな
起きて少し泣いた

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