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 誰もが誰かの大切な人

 僕は小さい会社で働いているだけ。そこでも何か大きな仕事をしている訳じゃないし、年収も高くない。世間一般からしたら社会的な背景、スペックは高くない。条件だけで言えば底辺になるんだろうな。
 でも僕にも友達が少しはいる。なんでなんだろう。僕と一緒にいても何のメリットもないのに。

「ちょっと聞いてもいい?」
「うん良いけどどうしたの?」
「いや今の会社はそれほど嫌な仕事じゃないけど、世間的にみれば底辺だと思うんだよ。でもなんで僕と一緒にいるの?」
「どういうことなんで会社の規模とか底辺と自分が関係あるの?」
「だって僕と一緒にいてくれて嬉しいのだけど、別にメリットないと思うんだよ。なんで僕なんかといてくれるんだろうと思って。」
「なんで?一緒にいて楽だからかな。いやそんなメリットとかで考えたことないから。急にどうした?」
 メリットで考えないか。友達はメリットで考えないのか。
「だって相手といて、その相手が仕事が出来る人とか大企業にいる人だと何かステータスみたいになりそうじゃない?」
「あーそんなのどうだって良いよ。だって1年前くらい僕が無職だった時あるだろ。その時無職だから僕とは一緒にいたくないって思った?」
「いやそれは一切思わなかったけど。」
「じゃあそれと一緒。全く一緒だよ。別に相手の年収とかスペックとかで友達って作らないだろ。自分にとって大切な人だから一緒にいる。ただそれだけ。」
「ありがとう。」
「僕ね、最近良い時間を過ごしたんだよ。心理カウンセラーさんが音声コンテンツをやっているのだけど、良かったらURL送っておくから聞いてみてよ。そこでは誰もが誰かの大切な人って言ってるんだ。まさしくそれだと思うよ。そこのチャプター2で話しているから。」
 https://voicy.jp/channel/2043/6414803

 「分かった。ありがとう。聴いてみる。」
 そうか、大切な人にわざわざスペックとか、社会的価値みたいなのは考えないよな。まあ中にはそういうことで一緒にいる人もいるだろうけど、そういうのは僕は好きじゃないし、友達も同じ思いだった。
 相手が自分にとって大切な人だから一緒にいる。相手といたいと心底思えるから会いに行く。単純だけどそんなものなんだ。
 自分が彼にとっての大切な人であったように、他の人も誰かにとっての大切な人なんだ。じゃあその人との関係を今以上に良くしていくことを考えよ。


 大企業に勤めていなくても、年収がたいして高くなくても、あなたを大切に思ってくれている人はいる。それはこのストーリーのような友人かもしれないし、家族かもしれない。はたまた推しの人があなたを大切に思ってくれているかもしれない。
 その大切な思ってくれている人にとって、あなたの社会的背景は関係ない。年収や役職、会社の規模なんて。理由も背景も何も要らない。
 その大切に思ってくれている人を思い浮かべてみて下さい。きっと浮かんできますよ。

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