うつ病のサイン
こんにちは。
小説家として活動している藪田建治です。
今日はVoicyやYoutubeなどで活躍されている心理カウンセラーのるろうにさんの放送を取り上げます。
ここではうつ病になった時によくある症状をお伝えします。
1 抑うつ気分
うつ病の中でも最もイメージし易い症状の1つではないでしょうか。
ほぼ1日中、ほぼ毎日気分が落ち込む。僕の場合は悲しさもそうですが虚しさの方が強く出たと思います。何もない自分への虚しさ。自分への価値を一切感じない。そんな気分が続いてたと思います。
2 興味や喜びの減退
これは趣味なんかを想像してもらえると分かり易いですが、趣味となると普段であれば喜んでするもの。
でもこのうつの時はその趣味のことをすることすら出来なくなってしまう。とてもじゃないけどそんな気分にならない。
僕を例にすると、僕は大好きなバンドのライブに行くことが1番の趣味なのですが、うつの時はそれすら行けなかったですね。行くことがむしろこの上なくハードルの高い苦痛のように感じました。
自分のベッドから這い上がれずにいました。
他にはよくうつの人を喜ばせるために、ディズニーのようなテーマパークや飲み会のような楽しいと思われる場に連れ出そうとされますが、うつの人は休むことをまず第一に考えた方が良いと思います。
飲み会であれば、他の人が楽しく話をしていても自分はもうそれどころじゃない。とてもじゃないけど、同じように楽しむことは出来ない。むしろその楽しそうにしている人とのギャップに苦しむ。自分はここにいてはいけない。これが僕の場合でした。
3 食欲の著しい低下もしくは著しい過食
・風邪やインフルエンザなんかで体調が悪い時って、食欲がかなり薄れると思います。あの食欲低下をさらにエスカレートした状態が続く。
・もしくはストレス解消の為に過食になる人がいますけど、その過食もさらに進むか、このどちらかだと思います。
食欲って人間の3大欲求の中の1つですから、その食欲が著しく低下したりするのは、やはり異常な状態だと思います。
4 不眠
・身体は緊張しっぱなしだけど、布団に入っても全然眠れない。
・夜中に起きたり、予定の起床時間より1時間も2時間も早く起きてしまう。
・逆に寝過ぎてしまう。
どちらでもバランスを欠いてしまう
5 うつ病は異常な状況に対する正常な反応
うつ病になることは、何も劣っていることではありません。
それはこの見出しの通り異常な状況にいるから起こりえることだから。
もちろん人によってうつ病になるような環境でも、また別の人はそうならないケースもあります。
でもここで大事なのは、そのなるならないではなく、そもそもの異常な状況だと思いませんか?その異常な状況でなければうつ病になる人もならないのですから。
よくなったことがない人から、うつ病になる人は精神的に脆いから悪いとか精神がたるんでると言ったりされますが、その言った人も環境が変わればうつ病になるケースだってある。誰でも自分に合わない環境になればなる可能性があるということです。
それならうつ病になった人に責めるのではなく、なぜうつ病になる人が出てきたのか、その根本的な原因はどこにあるのか。それを探っていくことこそが本当のやるべきことだと思います。
僕は以前の職場でうつ病と診断されました。それ以前にもなったことがある経験から、もうこの先今の会社では続けられないと判断したので辞めることを真っ先に選びました。その判断は今でも間違っていないと断言できます。
この先自分のメンタルの状況が良くなったとしても、職場の環境はそれほど変わらないだろう。この職場が原因でメンタルを壊したのだから、良くなったところでいずれまた壊す。そう考えたからです。
その会社で働く以前にある病院で働いた時がありました。その時はメンタルは壊さず、組織の中でやっていくだけの十分な戦力となっていました。
だから医療の業界に戻れば、自分はまだ何とかやっていける、そう考えました。
離れてもここでなら活躍出来る、この領域なら自分にも居場所を持てるというゴールが見えていたから辞めることに躊躇いはなかった。
でもたとえその時ゴールが見えていなかったとしても、僕はその職場を離れることをおすすめします。なぜならその自分に適していない環境でずっと続けていたら、さらに悪化してもう戻れない可能性だって考えられるからです。
人にとって自分の健康や精神の安定より大事なものなんてありません。
まずは心理的安全性を大事にして下さい。
6 ショートストーリー
「どうした?最近元気がないようだけどちゃんと眠れてる?」
「いやそれがなかなか寝付けないんです。寝たとしても夜中に起きてしまったり、朝も予定よりずっと早く起きてしまって。」
「おいおい、それ大丈夫?他に変化ってある?」
「そうですね、なんかどんよりする気持ちになることが多くて。仕事の日はまだ頑張ろうとどうにか来れるんですけど、休みの日はもう1日中ベッドから出られないんです。」
その瞬間これはヤバイと感じた。ここで仕事をしている場合じゃない。
確かに今の状況でこの後輩に抜けられるのは痛いが、そんなこと言ってられる状況じゃない。
「そうか、ちょっともう休もう。それから今から予定変更して病院に行こう。」
「えっでもこれからお客さんの会社訪問するんでしょう?」
「それは今すぐ謝罪の電話を入れて、明日以降にしてもらうから何も問題ない。そんなことよりまず病院に行って、しっかり専門の医師に診てもらう方が先だよ。」
「でもそれじゃあお客さんに怒られませんか?」
「まあそん時はそん時だよ。怒られるのは俺慣れてるからさ。」
ちょっと席を外してお客さんには適当な理由をつけて訪問を翌日に変えてもらった。ちょうどお客さんもその方が都合が良いみたいですんなり受け入れてくれた。
すぐにメンタルクリニックに行った。
自分が同じような症状になったことがあるから分かる。
自分のメンタルより大事なものなんてないんだから。彼にはまず休んでもらわないと。ここで無理をしたら取り返しのつかないことになる可能性だってあるんだから。
マネージャーは彼が診てもらってる間に急ぎの電話で状況は伝えた。
マネージャーはどうにかならないものかと言ってたが、後輩の自分達でなんとかカバーをすれば大丈夫。
思えばそういう症状が出るような環境に根本の原因があったのだから、ここで見直すのは良いきっかけだ。自分達で自分達の職場を良くしていかないと。
次の例を出さないためにも今真剣に取り組む課題が見つかったんだ。自分にそう言い聞かせる。
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