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まずは逃げ道をつくってあげる

こんにちは。
小説家の藪田建治です。

 人は精神を追い込まれた時、どこにも逃げ道がないというのが1番辛い状況だと思います。ここしか生きる場所がない、ここでしか生きられないと錯覚してしまったらどうでしょうか、行き場を失ってしまう。
 そうなればその先に光はない。それが最悪の状況だと思います。それは絶対に避けなければならない。

 その為にはまず逃げ道を確保してあげる。逃げ道を作ってあげることがまず第1にやること。僕はそう思っています。
 逃げ道があるからこそ、人は冷静に物事を判断出来る。少しばかりでも心に余裕を持てる。

 僕はかつてうつ病になった時があります。僕の中では2回あるのですが、その内の1回は営業職の時。顧客の希望と自社の都合の狭間の中で上司(小さい会社だったので社長)はいたものの、時に誰にも頼れないことが多く、全てを背負いやがて潰れていった。
 その結果うつ病になり、電話がかかってくることさえ怖くなった。
 でもこの時僕に残された1つの逃げ道ありました、それがその前に働いていた介護職に戻るという選択。体力的なことを考えれば少し躊躇することもありましたが、精神面の疲弊や絶望的な心理に比べると、そこが当時の唯一の救いとなった。
 そこがあったから戻るという選択が出来た。

 もしこれが退職をすることを誰からも支持されず、自分でもその中で続けるしかないという行き場を失ったような視野になっていたら、その後の僕の人生はどうなっていたでしょう。想像もしたくないような未来だったと思います。

 この経験からも逃げ道をまず確保してあげる。まず逃げ道を敷いてあげるということは何より重要です。
 大丈夫、そこから1歩ずつでも進んでいけば、やり直せるんです。
 他人と比較せずその人の歩みで進んでいく。それで良いじゃないですか。
 だからもし僕が目の前にそういう人が現れると、まず逃げ道を敷いてあげる。逃げるって別に恥ずかしいことではない、再起を図るためのただの1つの過程なわけですから。
 大事なのはその人がその後の人生を幸せに生きていくこと。
 その為に1歩ずつ前に足を進めていくだけ。

 僕はそんな人を1人でも救えるような小説を書き続けたいと思います。

 最後まで読んで頂きありがとうございました。
 フォローやスキをして頂けると幸いです。

 藪田建治でした。

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