小説 空を見上げれば(上)40
こんばんは。小説家の藪田建治です。
今日は大阪に出て交流会に参加してきました。その会も楽しく、いろんなことを学べた会でした。それに加えてその交流会前に食べた昼食のオムライスも交流会後にカフェで食べたホットケーキもどちらも最高に美味しかった。
美味しい料理を頂けるというのはやはり幸せですね。また行きたいと思える店。カフェのオーナーさんと少し話せたことも嬉しかった。みなさんはいかがお過ごしでしたか?明日もお休みの方が多いと思いますので、引き続き週末の時間を楽しんで下さいね。
さて小説をアップします。
「それは確かにすごく大事なことだな。サッカー選手としても必要な事でもあるし。ただ期限を決めよう。孝太には言わずとも、もしイタズラに時間だけが過ぎていくようであれば、それは無意味なことになってしまう。」
「分かった。そこは勝哉の言う通りにしましょ。ただそれまでは孝太を暖かく見守って欲しいの。いずれ勝哉が将来について自分の思うところを薦めても良いけど、もしそれを選ばなかったとしても、その選択を認めてあげるの。」
「分かった。」
思えばこれまで美佐はどちらかと言えば自分の意見に従っている方だった、それが今自分から意見を強く発している。それだけ美佐の中でも、この時間に危機感を抱いていたのか。
自分の子供が思い悩んでいるのを見過ごす訳にはいかない。同時に子供にとっては大事な成長時期。
チームメイトや同年代の有名選手と比較してしまうこともある。それでも親は自分の子供を信じる。親が自分の子供を信じなくなってしまったら、誰がその子を1番信じてあげられるのか。
今回比較について取り上げたいと思います。皆さんはよく誰かと比較したりすることはありませんか?私はよくあります。比較をして苦しんだり、正直ホッとすることもあります。恐らく多くの方がそうだと思います。
でも比較って意味がありますか?私は比較して得られるものってほとんどないと思うのです。誰かに優れている部分があり、そこで比較をしてマウントを取れたとしても、それで本当に安心を得られるか。得られたとしてもほんのわずかな瞬間。それよりも共に育つほうと意識するほうがよっぽど未来が明るくなると思うのです。
でも悲しいかな、人間は比較し合うことがよくある。自分はその世界から離れたい。心底そう思いますね。
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