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【noteで学ぶ健康習慣の科学71:『展望記憶』という概念】

 世の中には「未だ知らず、と書いて『未知』」なことがたくさんあります。

(蛙・ω・)<カエルが今日覚えたのが「展望記憶」

■参考記事fronパレオさん

■展望記憶とは

将来行う行動についての記憶のこと。
例えば
「今日の仕事は○○と○○を優先で終わらせなきゃ」とか
「ゴミ袋が無くなったから仕事終わりに買って帰らなきゃ」とか
「週末の○時に取引先の○○さんと会食」とか。
 
小さなことから大きなことまで、我々の日常の中でも使用頻度の高い記憶のこと。

「あれ?何を取りに来たんだっけ?」
 とか
「今、言おうとしたこと忘れちゃった」
 とか。
 展望記憶が衰えるといわゆる「物忘れ」が増えます。

■参考論文

https://doi.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fneu0000441

 この「展望記憶」に関して、研究者は。

展望記憶が低下すると、慢性的な不安や人生のリスク増大などの問題になる。
展望記憶は年齢(脳機能の低下)によって低下するが、「エンコーデッド・エナクトメント」で展望記憶能力を鍛えることができる。

 とのこと。

■エンコーデッド・エナクトメント」とは

「将来行う行動の予行練習」をすること。
展望記憶となる事象をイメージ+実際の動作で事前に練習することで、脳を展望記憶になれさせるトレーニング方法。

(蛙・ω・)<もっと噛み砕いて表すと、 「パントマイム」です。

 例えば「ゴミ袋が無くなったから仕事終わりに買って帰らなきゃ」と思ったら、イメージと行動をその場で行ってみる。

①いつも寄るコンビニで
②ゴミ袋を探して
③手に取り
④レジに持っていき
⑤お金を払う
 
 という一連のゴミ袋を買う展望をその場で実際にやってみる。
 
 これが「エンコーデッド・エナクトメント」です。

 それで脳トレになるとかホントか〜?
 
 って感じですが、以下の実験でその効果が実証されたとのこと。

■96人の男女を対象にした実験
・記憶機能に低下が見られる64〜87歳の高齢者
・記憶に問題がない62〜84歳の高齢者
・18〜22歳の若者
 
この3つの集団を2グループに分ける。
①「エンコーデッド・エナクトメント」を使って未来の行動を記憶する
②何もせずに未来の行動を記憶する

【結果】
・「エンコーデッド・エナクトメント」を使った参加者は、年齢にかかわらず展望記憶が有為に上昇した
・特に記憶力が衰えた高齢者に対して大きなメリットが得られた

 ということなので、展望記憶として残したい内容をパントマイムして脳に記憶させることができるワケですね。

(蛙・ω・)<新人研修で覚えさせたいことを実際に試させる。みたいなもん。

 追加で研究者らは、

この実験で認知機能が衰えた人にも改善が見られたのは、とても勇気づけられる事実だ。
このテクニックはコストもかからないし、自立した人生を送るために誰にでも適用できる。

最初のうちは不自然に感じられるだろう。
しかしこのテクニックは、展望記憶を拡張するための最適な戦略であることをわかりつつある。
その効果は長く続き、使えば使うほど展望記憶も向上していく。

行動こそがキーポイント
だ。

 記憶に自信があろうがなかろうが、有益な情報は持っておくべきですね(o・ω・o)カエルは

『展望記憶』
『エンコーデッド・エナクトメント」』

 を覚えた!
 
 やったね(o・ω・o)てなワケであなたも参考にどうぞ。

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