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【コラム:世界中の『コンクリート都市』を災害に強い『自然都市』に変える】
こんにちは(o・ω・o)カエルです。
TEDにてコッチャコーン・ヴォラホム氏のスピーチを見ました。
初見、英字幕で読んだので内容の半分も、1/3も理解できなったのですがなぜか涙が流れたので日本語訳を聴き直し、経歴などを紹介しているサイトで詳細を読み直し、また感動しました。
ので、noteでもシェア(o・ω・o)します。
□コッチャコーン・ヴォラホム: 沈みゆく街をどのようにして洪水と戦う街に変えたのか
□日本語訳サイト
□コッチャコーン・ヴォラホム
Kotchakorn Voraakhom
景観設計家。タイのランドスケープアーキテクト(※1)であり、東南アジアの都市の回復力を高めることを目指す社会的企業であるPorous City Networkの最高経営責任者。
・チュラロンコン大学、ハーバード大学大学院修了
・2001年に造園の学士号を取得
・コミュニティの発展を支援する非営利のデザイン組織であるKoungkuey Design Initiative(KDI)を共同設立
・2006年にタイに戻り2010年からチュラロンコン大学でランドスケープデザインを教える
・タイで最も優れた建築家の一人
・BBCの100人の女性2020および2020年のグリーン30の1つに選ばれる
・2020年の国連グローバル気候行動賞を受賞
・世界の未来を形作っている100人の新星にスポットライトを当てたリストである2019年のTIMEの100Nextに取り上げられる
※1 ランドスケープアーキテクト
植物などを使って緑のある空間をデザインする仕事
公園や広場・学校・観光スポット・商業施設・遊歩道など多岐にわたる。 植物の持つ性質を理解し、人工的な建造物と植物とのマッチングを図る
□沈み行く都市
2050年までに、世界の主要都市の9割が『海面上昇』に対して対策をしなけれなばならないと言われています。
タイ(バンコク)は1年に1センチ以上沈んでいることが分かっています。それは予測される海面上昇の4倍の速度だと言われ、2030年にはバンコクの中心都市は海面より下に沈む可能性が高いとされています。
これはバンコクという都市が、海抜わずか1.5メートルしかないことと、バンコクが発展したことによる弊害で、1500万人が生活する中心都市はコンクリートジャングルとなり、吸水・排水機能が失われていることが問題です。
バンコクでは大雨が降ると30分で道路は水に沈み、
そして2011年、タイ史上もっとも大規模な洪水災害にみまわれました。
タイという国を大きな湖へと変貌させるほどの被害だったのです。
この災害で815人が命を失い、250万人が家を失いました。
世界銀行の推計では、自然災害による経済損失額の大きさでは、東日本大震災、阪神大震災、ハリケーン・カトリーナに次ぐ史上4位(2011年時点)とされています。
□都市に治水機能を持つ公園を設計する
彼女と彼女の家族もこの災害に遭い、電気も、きれいな水もない街で生活を送りました。
しかし、彼女は「この災害の中に私は天職を見つけました」と言います。
私の街が沈み続けている時にただ座って待っていることはできませんでした。
街は私を必要としていて、しかも私にはこの問題を解決する力がありました。
2012年、彼女はプロジェクトをスタートさせます。
そして彼女のチームはチュラロンコン大学100周年記念公園のデザインコンペで優勝します。
それはタイで最も古く権威を持つ大学の、土地の一画を公園として市に提供する大規模なプロジェクトです。
バンコクは公共公園(公共緑地面積)がアジアの都市でもっとも狭い場所であり、公共の大型公園はなんと30年ぶりのプロジェクトでした。
その公園は2017年に完成。
彼女は、4.5ヘクタールの公園に巨大な割れ目を作りました。
□巨大治水公園のシステム
バンコクは平らな地形であり、海抜も引くことから排水機能が低い土地です。
治水機能を持たせるため、
公園全体を傾けました。
雨水を地下に作ったタンクに貯めます。
この公園は3つの層に分かれています。
①グリーンルーフ(屋根部)
②湿地ゾーン(濾過機能)
③貯水タンク
この公園のプロジェクトを皮切りに、
□建築物の緑化
↓
□国内の大学の敷地に東南アジア最大のグリーンルーフの建設
↓
水害と戦うための準備が整っています。
タイを含め、東南アジアでは深刻な洪水が当たり前の出来事になり、海岸域にある多くの国が危険にさらされています。
彼女は言います。
公園は解決策の1つに過ぎません。
気候変動に対する配慮とは、自分がどんな職業に就いていようと気候に対するリスクを理解し、自分が取り組んでいることが何であれそれを対策の一環にする義務が高まっていることに気づくことなのです。
なぜなら私たちの街が今までのやり方を続ければ、同様の大惨事がまた何度も何度も起きるからです。
□「気持ちを、自分が定めた目標にしっかりと向ける」
「TANG JAI (タン ジャイ)」という言葉を心に留めている。
彼女は最後にその言葉を共有しました。
「TANG」=「しっかりと立っている」
「JAI」=「心」
タイ語で「気持ちを、自分が定めた目標にしっかりと向ける」を意味する言葉です。
「TANG JAI」の精神を常に忘れずにいれば、あなたの行動に心がこもるでしょう。
どんなに険しい道でも、どんなに大きな割れ目でも、あなたは目標に向かって進みます。
そこにあなたの心があるからです。
2011年の最大の洪水被害に遭い、2012年にプロジェクトの立ち上げ。2016年に治水公園の建設。その後さらなる治水プロジェクトの推進。
輝かしい飛躍を続ける彼女ですが、
治水公園のプロジェクトを立ち上げてから建設するまでに、4年もの時間、無数の会議で説得を続け、決して諦めなかった。
動画の中でそう語られています。
そこには彼女の「TANG JAI」が在ったのだと思います。
□コチャコーン・ヴォラコム: 沈みゆく街をどのようにして洪水と戦う街に変えたのか
人は悲劇にみまわれると人に優しくなり、人のために頑張ろうと考えることで誠実性が高くなると心理学で解っています。
自分の心を目標に向ける。
それが自分のためだけでなく、自分の大切な人たちや、誰かのためになる事だと思って取り組む。
そんな気持ちが大切なのだなぁ。と思ったTEDでした。
ぜひ皆さんも動画を見てみてくださいね(o・ω・o)
ちなみに明日もTEDからご紹介予定です。
ぜひまた読んでください。
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