社会福祉法人事務局の仕事内容
私は40代の前半から60歳になる年まで社会福祉法人本部事務局で働いていました。高齢者福祉や子育て支援を事業とする従業員300人規模の法人です。具体的には区内に1つの特養ホームと3つのデイサービス、保育園が1つと学童保育が1つ、3つの区立高齢者住宅の管理、隣市にある2つの高齢者施設を運営していました。長く法人本部にいたので事務局で処理する大体の業務は一通り経験したことになります。人事関係、総務関係、庶務関係、勤怠管理、設備修理関係、朝夕の送迎業務などなど。人事関係は職員の採用に「毎月」苦労しました。福祉業界では多分どこも職員が年がら年中入れ替わっています。もちろん長くいらっしゃる方も一定数いるのですがそれ以上に短い期間で辞めていく人が圧倒的に多いので常に人手不足です。求人票は毎月出していました。職種は介護職、看護職、栄養士、調理師、保育士、学童支援員などでそれぞれ正社員、契約社員、パート社員の3種類出すので求人票の更新だけでも一仕事です。少しでも求職者の目に止まるように求人票の内容の表現を工夫したものです。もちろん嘘や主観的なことは書けません。例えば、明るく元気な職場、この表現、明るいとか元気という言葉は主観的な言葉なのでダメとハローワークで言われたことがありました。こんなことも含めて管轄のハローワーク通いは仕事のルーティンでした。総務関係では介護報酬の請求事務と理事会、評議員会の運営が重要の仕事でした。理事の就任承諾書をもらったり、議事録の署名や押印を貰いにご自宅までよく伺いました。介護報酬の請求は毎月数千万単位の金額が施設の収入になるので間違えたら大変です。利用者様のご家族に送付する請求書も同様です。あと行政、区役所や東京都に報告する書類が多く、その作成に多くの時間を割いていました。登記事項証明書や印鑑証明書が必要な書類も多いため管轄の法務局通いも仕事のルーティンのようなものでした。また福祉施設事務職員あるあるなのですが毎日の利用者さんの送迎業務も担当していました。さらに施設の設備管理も担当していた時期もあり、要するに何でも屋さんでした。