マガジンのカバー画像

株や世界経済の研究

9
世界情勢の分析を、株式投資や金融商品に生かしたい記事集です。
運営しているクリエイター

記事一覧

トランプ氏は利下げ容認だった:為替レートはどう動くか?【初心者向け:円ドルどちらがお得?】

トランプ氏は、基本的には米国製造業に有利なドル安(円高)を好むと思うが、時々によって発言がばらつき、強いドルを望むような発言をするときもある。 従って、トランプ氏がどのような為替政策を取るのか、ということについて、かなり不透明で予測が難しいところがあった。 ところが、ダホス会議でFRBの利下げを要請する場面があった。これにより、今後の為替レートの動きへの多少の見通しがたつと思われるので、記事をシェアしておく。 為替レートを動かす日米金利差まずは、基本事項の復習をしておき

2025年の経済はこうなるという超ザックリとした解説!【いつが株の買い時か】

はやいもので2024年も年の瀬・・・2025年の世界経済はどのように動くか、日ごろから世界情勢をウォッチしている素人ながらに、見通しをまとめてみたいと思う。世界情勢に詳しくなく、ふだん投資をされない方にとっても、「へぇ~世界っていまそんな感じになってるんだ~!」という参考になれば幸いです。 世界経済の中心、アメリカはどうなっているか? まずは、2024末時点での、アメリカ経済の現状を超ザックリとまとめてみる。 1.インフレ(中産階級も生活が厳しい) 2.高金利(インフレ退

ウォーレン・バフェット氏が現金比率高め50兆円へ:暴落の前兆?

私が株式投資において、今なお大きく参考にしているウォーレン・バフェット氏の動向に関する、最近の記事を引用しておく。 空前の米国株高の現状において、キャッシュポジションを積み上げているとのことだ。 100を超えると割高とされるバフェット指数は、すでに210に達している。しかし、バフェット指数が考案されたころとは、株式市場の性質が大きく変わってきているということだ。 今までにも何度も「バフェットの考え方は時代遅れ」と言われながら

令和のブラックマンデー前後の株価の動きの研究【世界情勢ふまえつつ解説】

2024年8月5日、日経平均が4451円下落するという、いわゆる「令和のブラックマンデー」があった。4451円の下落というのは、その時点での史上最大幅の安値であった。 その前後の株価の動きを学んで、次の暴落に生かしたい。 そんな思いで、ここに記事を残しておきたいと思う。7月16日から9月20日までの株価の動き、及び為替レート・金価格の記録に基づき、分析を行っていく。 日経平均VS金価格:マクロ情勢と合わせて「有事の金(ゴールド)」という言葉があるが、日経平均の急落時、金

¥300

過去の株価暴落に学ぶ

株価が暴落するとき、その恐怖心たるや凄まじいものがある。先の見えない暗闇の中を、ジェットコースターで落ちていっているような気分だ。 けれども、その暗闇にわずかながらに明かりを灯すことができる・・・それは、過去の株の暴落に対する研究だ。 株価はそもそも数年に一度大暴落をするものである。その暴落は永遠には続かない。過去の暴落で、株価はこういう動きをしていた、という知識があれば、暴落に対してもある程度の見通しを持って臨むことができる。 そういうことで、当note記事では、過去

AIバブルはEV(電気自動車)狂騒曲の二の舞になるという説

いまや、猫も杓子もAI、AI・・・ゲームのグラフィック用の半導体(GPU)を作っているに過ぎなかった米NVIDIAが、「実はAI計算にも役に立つ!」ということで株価爆上がりして、現在のAIバブル(半導体バブル)を牽引する存在となっている今日この頃・・・こんな興味深い記事があった。 現在と今後のAI業界、およびEV業界を俯瞰するのに興味深い内容なので、簡単にまとめてみる。 いいことばかりではないAIまずは、記事の「結論」となる最終部分からみていこう。 「AI界の神」である

ウォーレン・バフェット VS AI:この先の株式市場の動向は?

タイトルは・・・かなり「煽りタイトル」となってしまいました、すいません。 実際の内容は、下記、「バフェット氏の警告無視してAI時代に賭ける:TSMCの強気投資家」という記事に関する考察である。 ウォーレン・バフェット氏の言うように、株価は割高水準なのか?過去記事で、現在の株式市場の過熱ぶりに、世界一の長期投資家であるウォーレン・バフェット氏が警鐘を鳴らしているというものを紹介した。 この立場の人の発言は、「ポジション・トーク」も兼ねているので、それを考慮したうえでの咀嚼

ウォーレン・バフェットは現在の株式市場をどう見ているか?

日経平均はバブル後最高値を更新し、絶好調の一方、バブル期のような好況感にはほど遠い現状・・・ アメリカにおいても、急激な株高を警戒する声が出ているようである。 ウォーレン・バフェット氏。 バフェット氏の言葉は、「すぐには当たらない」が、「中期的には結構当たる」という印象である。正確な時期は忘れたものの、数年前に日本の円安を予想していたし、日本株が割安とみて日本株への投資を進めていた時期もあったと記憶している。 ということで、ウォーレン・バフェット氏が現在の株式市場をど

戦争が起こると株価はどうなるか?

戦争が起こると、なんとなく株価が下がりそうなイメージがあるのが我々一般市民ではなかろうか? 戦争と株価の関連性について、いちど詳しく検討してみたいと思っていたところ、下記のようなストライクゾーンど真ん中の記事を見つけたので、このnote記事にピン止めしておこうと思う。 第一次世界大戦中、第二次世界大戦中の米国の株価の動きのまとめが下記である。 戦争が起きたからといって、一方的に株価が下がり続けるということはない、というのが教訓といえる。真珠湾攻撃から米国が攻勢に転ずるま