人を 見る・見破る・相対化する
楠木建『戦略読書日記』を読んでいます。
序章に、「センスを磨くためには、擬似でもいいから場数を踏むべき」というお話がでてきます。
誰でもいいので、まずは自分の周囲の人でセンスがよさそうな人をよく見る。そして見破る。「見破る」というのは、その背後にある論理をつかむということだ。センスのいい人をただ漫然と観察したり真似するのではなく、なぜその人はそのときにそうするのか、「なぜ」をいちいち考える。これを繰り返すうちに、自分と比較してどう違うのか、自分だったらどうするか、と考えるようになる。自分との相対化が起こる。そうして自分の潜在的なセンスに気づき、センス磨きが始まる。擬似場数を踏むとはそういうことだ。(p.16)
センスのいい人のそばにいても、その人を見るだけで終わっていたり、表面をマネるだけだったりすると、何年たっても進歩しない、ということがあります。見るだけでは、センスは磨かれないのです。
情報の断片をいくら自分に貼りつけても、肝心の論理は身につかない。
「なぜ?」と考えて背景にある因果論理を見破り、その後、「自分なら?」と考えて、その人と自分を相対化する必要があります。
見る・見破る・相対化するという3ステップを踏めば、センスを磨くための”擬似場数”を踏むことができます。
私が方眼ノートを使って行う事実→解釈→結論のフレームワークに似ています。
事実:見る
センスのいい人の言葉、行動を観察する。マネしてみる。
↓
解釈:見破る
「なぜ」を考える。「なぜ、その人はその時にそうするのか?」
その背後にある論理をつかむ。
↓
結論:相対化する
「自分だったらどうするか?」を考える。アウトプットする。
センスのいい人を「見る」というのはまだまだ入り口。
そこから一歩、二歩と進んで、見たものを解釈し、相対化する必要があります。
最初のステップとして、”マネ”と”なぜ”をセットにすることがいいかもしれません。これを繰り返すうちに、自然と自分との相対化が起きるはずです。
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