(医)便秘治療薬の功罪
おはようございます。最高気温がもう38℃とかになっているのをみて、気温にもPCR検査してくれと思う今日この頃。皆様は心も体も健やかにお過ごしでしょうか?
今日は、便秘治療薬の話。ちょっと前まではメディアで「腸蠕動を促進する薬剤の長期利用はやめましょう」みたいな話がよく話題に上ってました。今回は違う系統の薬。
「便を柔らかくする」系統のお薬です。
医薬品医療機器総合機構(PMDA)が「酸化マグネシウム(Mg)製剤の使用により高Mg血症を発症し、重篤な転帰をたどる症例が報告されている」との注意喚起をHPに掲出しました。ちなみにこれは2回目です。
日本でこの薬剤を使用しているのは年間推計使用者数は約4,500万人。人口の1/3ぐらいですね!
血中濃度と副作用の関係はこちら↓
●4.9mg/dL以上:悪心・嘔吐、皮膚潮紅、全身倦怠感、腱反射の減弱など
●6.1〜12.2mg/dL:心電図異常(PR/QT延長)など
●9.7mg/dL以上:腱反射消失、嚥下障害、房室ブロック、低血圧など
●18.2mg/dL以上:昏睡、呼吸筋麻痺、血圧低下、心停止など
血中濃度が上昇しやすいと言われるハイリスクはこちら↓
①長期服用 ②腎障害 ③高齢 ④便秘症
採血で定期的なモニタリングはできますので、気になる方はかかりつけ医に相談してみてください。
便秘はつらいが、自然に出るのが一番です。どうしたらでるかなーというのを私は診療の上では患者さんと話ししたりしてます。
お大事に。